DMP、組込みシステム向け次世代3D/2DグラフィックスIPコア「PICA(ピカ)」を発表
株式会社ディジタルメディアプロフェッショナル
新製品「PICA(TM)」グラフィックスIPコアを発表
組込みデバイス向け次世代3D/2Dグラフィックスソリューション
株式会社ディジタルメディアプロフェッショナル(本社: 東京都武蔵野市、代表取締役C.E.O.: 山本達夫、以下: DMP)は、高性能アミューズメントシステムから低電力モバイルアプリケーションまでを幅広くサポートした、組込みシステム向けの次世代3D/2DグラフィックスIPコア「PICA(TM) (ピカ)」を発表しました。DMPは7月30日から米ボストンで開催される、世界最大規模のコンピュータグラフィックス専門トレードショー「SIGGRAPH 2006」に出展し、PICA(TM)を初公開します(出展小間: 409)。
今回発表したPICA(TM)は、昨年7月にDMPが発表した組込みシステム向けの事業戦略に基づいて開発され、アミューズメント、車載システム、携帯電話、ゲーム機、デジタル家電など、今後急成長が期待される「21世紀のデジタルコンスーマー市場」向けSoC (System on a Chip)アプリケーションの幅広い要求を満たすために、柔軟でスケーラブルな革新的ハードウエア・アーキテクチャを実現しています。PICA(TM)は2006年秋からライセンス供与を開始する予定です。また、昨年発表したULTRAY(R)2000で実証されたDMPの優れたチップ開発能力をベースに、OEMによるチップ開発もサポートします。
米国Jon Peddie Research Dr. Jon Peddie社長のコメント
「DMPがターゲットとしている組込みSoCグラフィックスチップの市場は、2010年までに全世界で28億ドル(約3,300億円)にまで成長すると予想しています。これらには携帯ゲーム機、車載情報システム、携帯電話、PDA、さらにはその他の様々なデバイス(ビデオメディアプレーヤー、ゲーム機、玩具など)が含まれます。我々の市場モデルは非常に控えめな平均販売価格に基づく予測をしており、実際の市場規模はこれより大きくなると思われます。」
株式会社ディジタルメディアプロフェッショナル 山本 達夫 代表取締役C.E.O.のコメント
「SoCシステム開発においては、多様化したアプリケーションに対して必要な機能を最適な形で搭載し、コストパフォーマンスに優れた設計を行う事が最も重要です。DMPはビルディングブロック構造により、お客様が必要とされる機能・性能に合わせて最適なグラフィックス・モジュール構成を提供します。アミューズメント分野を例にとれば、高速キャラクターアニメーションのサポート、各種静止画及び動画コーデックへの対応等により、CPUを含めたハードウエア・システムコストを低く抑えながら従来にない高い演出性を実現する事が可能となります。」
PICA(TM)は、OCP-IPが促進するOCP(Open Core Protocol)に準拠しているため、IPの相互接続性の確保や設計コストおよびリスクを低減させることができます。また、3D拡張モジュールとして搭載できるDMPの固有技術(開発コード名:MAESTRO-2G)は、組込み市場向けに、高性能、小コンテンツサイズ、省メモリ帯域を実現し、デジタルコンスーマー製品上で従来表現できなかった高品質なグラフィックス描画を、高速かつ簡易な手続きで実行する事ができます。
ソフトウエア開発環境については、低レベルドライバー(ライブラリ)、PC上で動作するエミュレータの提供をはじめ、主要CGツールからのシームレスなワークフローを実現するオーサリング支援ツール群を提供し、コンテンツ制作の効率化や低コスト化が可能となっています。また、Khronos Groupが策定する業界標準APIのOpenGL(R) ESおよびOpenVGに準拠し、既存のソフトウエア資産の再利用が可能となっています。このように、DMPが提供するグラフィックスソリューションは、PICA(TM)を利用したシステムレベルの製品企画・開発をハードウエア・ソフトウエアの両面から強力にサポートいたします。DMPはFuturemark(R)社のベンチマーク開発プログラムのメンバーであり、OpenGL ESの業界標準ベンチマークソフトウエアの開発に参加しています。
Futuremark(R)社、Tero Sarkkinenセールス&マーケティング上級副社長のコメント
「DMPは我々のベンチマーク開発プログラムのメンバーであり、このプログラムへの参加は組込み市場に素晴らしいグラフィックスソリューションを提供するという彼らのコミットメントを示すものです。Futuremark(R)はDMPの組込み市場向けグラフィックスへの取り組みにさらに焦点を当て、DMPのPICAプラットフォームの印象的な機能や性能を示す為にカスタムメードのリアルタイム3次元グラフィックスデモを開発しました。PICAが登場するまで考えられなかった画期的なコンテンツの開発を達成することが出来ました」
DMPとFuturemark(R)社が共同開発したデモンストレーション「Mikage(御影)」は、以下のWebサイトからダウンロードできます。また、本日Futuremark(R)社から発表されたデモに関するプレスリリースは同社Webサイトをご覧ください( http://www.miacis.com/futuremark/ ) 。
Mikageスクリーンショット、デモ
http://www.futuremark.com/companyinfo/pressroom/productpictures/dmpmikage/.
株式会社エイチアイ 川端 一生 代表取締役社長兼CEOのコメント
「DMPのPICA(TM)に大きな可能性を感じます。モバイル業界で最も広く利用頂いているリアルタイム3D描画エンジンMascotCapsule(R) と、デジタルコンシューマ市場向け先進グラフィックスソリューションの提供を可能にするPICA(TM)の組み合わせは、標準プラットフォームに差別化要因を加えた新しいソリューションや、それらの上で可能となる新しいコンテンツを提供する上で、重要な役割を果たすと期待しています。」
株式会社ネットディメンション 林 徹 代表取締役社長のコメント
「3Dコンテンツ制作の効率化・低コスト化や3Dマルチメディアコミュニケーションで高い評価を得ているMatrixEngine(R)とDMPのPICA(TM)の優れた表現力と描画性能を組み合わせる事により、アミューズメント、車載システム等の市場における、あらゆるニーズにお答えできると確信いたします。」
DMPは組込みシステム向けグラフィックスAPIの業界標準策定を行う、米Khronos Groupの賛助会員でもあり、OpenGL(R) ESおよびOpenVG準拠製品の開発とともに、Khronosのワーキンググループへの参加など、業界標準化に向けた活動に積極的に参画しています。
●PICA(TM)グラフィックスIPコアの構成
●PICA(TM)グラフィックスIPコアの主な特長
(※ 関連資料を参照してください。)
株式会社ディジタルメディアプロフェッショナルについて
株式会社ディジタルメディアプロフェッショナル(本社: 東京都武蔵野市、代表取締役C.E.O.: 山本達夫、以下: DMP)は2002年の設立以来、日本発「世界最高水準」の3D/2Dグラフィックスソリューションの提供を目指して、独自開発した最先端3Dグラフィックス技術「DMP Maestroテクノロジー(開発コード名)」を元に、ULTRAY(R)ビジュアルプロセッサ及びPICA(TM)グラフィックスIPコアを開発しました。また、DMPは組込みシステム向けグラフィックスAPIの業界標準策定を行う、米Khronos Groupの賛助会員でもあり、OpenGL(R) ESおよびOpenVG準拠製品の開発とともに、Khronosのワーキンググループへの参加など、業界標準化に向けた活動に積極的に参画しています。
(c) 2006 Digital Media Professionals Inc. 社名、ロゴ、ULTRAY(R)、PICA(TM)、製品ロゴは、株式会社ディジタルメディアプロフェッショナルの登録商標です(申請中含む)。MascotCapsule(R)は株式会社エイチアイの日本における登録商標です。MatrixEngine(R)は株式会社ネットディメンションの登録商標です。Khronos、OpenVGは、Khronos Groupsの商標です。Silicon Graphics Inc.の登録商標であるOpenGL(R)は、Khronos Groupが同社の許諾の元で使用しています。Futuremark(R)はFuturemark Corporationの商標です。その他の登録商標・商標は、それぞれの所有者にその権利が帰属します。記載内容は、予告なしに変更される場合があります。
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