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ニュースリリースのリリースコンテナ第一倉庫

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2025'12.11.Thu
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2007'01.13.Sat

インフォコム、微生物群集解析システムを販売開始

インフォコム、微生物群集解析システムを製品化、販売へ 
  
 
 インフォコム株式会社(東京都千代田区 代表取締役社長 吉野 隆、以下インフォコム)は、独立行政法人 理化学研究所(東京都千代田区 理事長 野依 良治、以下理化学研究所※)の研究ノウハウのライセンスを受け、微生物(細菌)群集解析システムを製品化(製品名「MicrobiotaProfiler(TM)」)し、販売を開始しました。

 従来からの様々な研究により、乳酸菌やビフィズス菌等の腸内細菌と人体の健康との間には、密接な関係がある事が知られています。しかし、いままでの培養法では培養困難な細菌も多く、腸内細菌の全体像の把握は困難でしたが、理化学研究所微生物材料開発室 辨野 義己(べんの よしみ)室長の研究チームが、ターミナルRFLP法※をはじめとする分子生物学的手法を細菌解析に適用する事により、従来法では困難な細菌群集の全体像(細菌プロファイル)の解析を可能にしました。

 細菌プロファイル解析は、ヒトの腸内細菌プロファイルと生活習慣病等の疾病との関係や、腸内細菌プロファイルと食品や生菌※摂取の関係を捉える等、プロバイオティクス※、プレバイオティクス※に代表される機能性食品や生菌薬等の研究への応用が期待されています。
 この解析は、腸内細菌に限らず、口腔内細菌,皮膚常在菌、牛や豚の腸内細菌等の畜産関連、農地の土壌細菌等の農業関連への応用も考えられています。
 また、ターミナルRFLP法は、簡便性・迅速性・再現性に優れ、解析結果のデータベース化も容易な事から、細菌プロファイル解析には極めて有用であり、今後この方面において広く活用されていくものと考えられています。

 このたび、販売を開始する「MicrobiotaProfiler(TM)」は、辨野室長が研究を進めているターミナルRFLP法で得られた細菌プロファイルを解析するシステムです。
 本システムでは、ターミナルRFLP法で得られた細菌プロファイルのデータ取り込みから編集までの一連作業の簡易化、クラスター解析※、また、既知の16SリボソームDNA塩基配列※から計算されたターミナルRFLPシミュレーションとの比較により特定の断片長を持つ細菌候補の予測が可能となりました。また、遺伝子系統樹解析※の追加機能も用意されており、微生物系統学研究の要求にも対応しています。

 インフォコムは、ターミナルRFLP法を用いたあらゆる分野の細菌プロファイル研究において「MicrobiotaProfiler(TM)」を幅広く応用していただくため、解析手法の啓蒙・研究活動も行なうとともに積極的な営業展開を進め、食品・医薬品・環境関連研究機関を中心に2007年3月期において20ライセンスの販売を予定しています。

 インフォコムグループは、今後もお客様のニーズに合ったソリューションやサービスの提供、機能向上を進め、更なる事業展開の加速を推進していきます。
 

【MicrobiotaProfiler(TM) 稼働環境】

 OS     :Windows2000/XP
 プロセッサ  :CPU 500MHz以上、RAM 1GB以上
 HD空き容量 :2GB以上
 

【用語解説】
・遺伝子系統樹解析
 16SrDNAなどの遺伝子配列情報を用いて、系統分類を行う事。  
 
・クラスター解析
 類似した性質をもつ要素をグルーピングする事。ターミナルRFLP解析では、末端DNA断片の長さ等の情報に基づいてプロファイルを分類する。  
 
・生菌
 生きた菌。乳酸菌やビフィズス菌は、乳酸菌飲料・醗酵食品などに生菌として多く含まれている。  
 
・ターミナルRFLP解析
 末端制限酵素切断断片長多型(Terminal Restriction Fragment Length Polymorphism)の略語で、DNA塩基配列の違いを、制限酵素処理によって生じる断片の長さの違いに基づいて検出する方法。制限酵素は、2本鎖DNAの特定の塩基配列を認識し、特定の位置で切断する。そこに、たとえ一つの塩基でも違っていたり変異していたりすれば、同じ制限酵素で切断されなくなり、異なった長さの末端DNA断片が生じる事を利用した解析方法  
 
・独立行政法人 理化学研究所
 文部科学省所管の独立行政法人。科学技術に関する試験及び研究等の業務を総合的に行うことにより、科学技術の水準の向上を図る事を目的とし、日本で唯一の自然科学の総合研究所として、物理学、工学、化学、生物学、医科学等に及ぶ広い分野で研究を進めている。また、研究成果を社会に普及させるため、大学や企業との連携による共同研究、受託研究等を実施しているほか、知的財産権等の産業界への技術移転も積極的に進めている。  
 
・プレバイオティクス
 「腸内に生息する有用菌に選択的に働き、増殖を促進したりその活性を高める事によって宿主の健康に有利に作用する物質」と定義され、オリゴ糖などの難消化性物質やプロピオン酸菌による乳清発酵物がこれに該当する。  
 
・プロバイオティクス
 「腸内細菌のバランスを改善する事によって宿主の健康に好影響を与える生きた微生物菌体」と定義される。ここで腸内細菌とは、消化管内に生息している微生物群の事であり、ヒトでは100種100兆個の嫌気性細菌(酸素存在下では生育できない細菌)より構成されていると言われている。外から乳酸菌などの生きた有用微生物を摂取する事により、各人の腸内細菌群のバランスが改善され、有害な微生物が抑制され,健康に好影響がもたらされると考えられる。  
 
・16SリボソームDNA塩基配列(16SrDNA)
 rRNAはリボソームを構成する分子であり、原核生物では23SrRNA、16SrRNA、5SrRNAにより構成されている。これらをコードする遺伝子をrRNA遺伝子(rDNA)という。rRNAは生物が共通的に有し、微生物の系統樹を作るときによく用いられる保存性の良い遺伝子の一つで16SrRNAが最も進化速度が遅い。 
 

<製品・ソリューションに関するお問合せ先>
インフォコム株式会社
フロンティア事業本部 バイオサイエンス部
東京都千代田区神田駿河台3-11
Tel:03-3518-3860
info-science@infocom.co.jp
http://www.infocom.co.jp/bio/

※本リリースに記載された会社名及び製品名等は該当する各社の登録商標または出願中の商標です。

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