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ニュースリリースのリリースコンテナ第一倉庫

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2025'03.23.Sun
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2007'01.22.Mon

ロシュ、ファーストライン治療を評価する大規模第III相臨床試験で主要評価項目を達成

AvastinとXelodaが転移性結腸・直腸がんを対象としたファースト
ライン治療を評価する大規模第III相臨床試験で主要評価項目を達成


 ロシュは本日、未治療の転移性結腸・直腸がん症例2,035名を登録した大規模な多国籍第III相臨床試験(NO16966)において、以下2点の主要評価項目を満たしたことを発表しました。

.Xelodaとoxaliplatinを併用する化学療法であるXELOXの無増悪生存率(PFS)は、5-FU/leucovorinの静注とoxaliplatinを併用するFOLFOXと同程度の効果が認められた。
.化学療法(FOLFOXあるいはXELOX)にAvastinを併用することにより、化学療法単独の場合と比較して無増悪生存期間の延長が認められた。
 サブグループでは、治療効果に若干のバラツキが観察された。Avastinの安全性に関連する新しい兆候は、試験では観察されなかった。

 ロシュ・グローバル医薬開発ヘッドのエドワルド・ホルドナーは、「経口剤であるXelodaをoxaliplatinと併用するXELOXは、FOLFOXと同程度の効果があり、XELOXが結腸・直腸がん患者の新たな治療選択肢を提供することを示す有意義なデータが、今回はじめて得られました。これらのデータはAvastinを化学療法に併用することの利点をあらためて示しています。
 今回の臨床試験では、AvastinをFOLFOXあるいはXELOXと併用することにより、転移性結腸・直腸がん患者の病勢を遅らせる可能性を20%高めました」と語っています。


臨床試験について

 NO16966試験は、大規模な多国籍第III相臨床試験であり、2,035名の患者を無作為化し結腸・直腸がんのファーストライン治療として次の比較を行いました。
.XELOX(Xeloda+oxaliplatin)とFOLFOX(5-FUの急速静注および静注+oxaliplatin)
 2003年に結腸・直腸がんにおけるAvastinの主要なデータが公開された後、このプロトコールは次のような2×2での比較に変更されました。
.XELOX+プラセボ、XELOX+Avastin(7.5mg/kgを3週毎)、FOLFOX+プラセボ、およびFOLFOX+Avastin(5.0mg/kgを2週毎)
 第1の目的は、次の二つの課題を明らかにすることでした。一つはXELOXがFOLFOXに比べて非劣性であるかという点、もう一つは化学療法とAvastinの併用は化学療法のみの場合より優れているのかという点です。第2の評価項目には、全生存期間、全奏効率、および安全性が含まれていました。


XELOXについて

 XELOXは結腸・直腸がんの治療に使用される一種の化学療法を表す略語で、Xeloda(capecitabine)とoxaliplatinの併用療法です。


Xeloda(capecitabine)について

 XelodaはEU、米国、日本、オーストラリア、カナダを含む世界90カ国以上で承認されています。これまでに約100万人の患者に投与され、効果的で安全、簡便な経口の化学療法剤であることが確認されています。

 ロシュは、2001年にほとんどの国(EUと米国を含む)で、転移性結腸・直腸がんのファーストライン治療として、Xeloda単独療法の販売承認を取得しています。また、Xelodaは結腸がんの術後補助療法の適応にて欧州医薬品庁(EMEA)および米国食品医薬品局(FDA)から、それぞれ2005年3月と5月に承認されています。

 乳がんにおいても、Taxotere(docetaxel)との併用療法にて、anthracycline系薬剤を含む静注化学療法無効の転移性乳がん患者における治療法として承認され、Xeloda単独療法にて、paclitaxelやanthracycline系薬剤など、他の化学療法に耐性を示す転移性乳がん患者への治療法として承認されています。また、韓国では胃がんのファーストライン治療として承認されています。

 Xelodaで報告されている最も多い有害事象は、下痢、腹痛、悪心、口内炎、手足症候群です。


Avastin(bevacizumab)について

 Avastinは、血管新生(がん組織に栄養と酸素を供給する血管網の伸長)を阻害する初めての治療薬です。Avastinは、血管新生における主要な因子であるVEGF(血管内皮細胞増殖因子)と呼ばれる生体内の蛋白質を標的として、腫瘍の増殖と全身への転移に不可欠な血液供給を遮断するものです。

 Avastinは、転移性結腸・直腸がん患者のファーストライン治療として、欧州では2005年1月に、米国では2004年2月に承認されています。米国では2006年6月に転移結腸・直腸がん患者のセカンドライン治療としても承認されています。ま日本では2006年4月に転移性結腸・直腸がんを対象としてAvastinの申請が初めて行われた。さらに最近では、Avastinは転移性乳がん患者の治療として、2006年5月に米国で申請されたのに続き、2006年7月にEUでも申請されました。
 
 ロシュとジェネンテックは、複数のがん種(結腸・直腸がん、乳がん、肺がん、膵臓がん、卵巣がん、腎細胞がん、前立腺がんなど)と、さまざまな治療条件(進行性および術後)でのAvastinの使用を検討する包括的臨床プログラムを実施しています。開発プログラム全体では参加患者数が世界で4万名以上となる見込みです。


ロシュについて

 ロシュは、本社をスイスのバーゼルに置く、医薬品と診断の領域で活躍する世界トップクラスの研究開発型ヘルスケア企業グループです。疾病の早期発見、予防、診断、治療のための革新的製品およびサービスのサプライヤーとして、ロシュ・グループは人びとの健康とQOL の改善に多方面で貢献しています。ロシュは診断分野では世界第1位、がんおよび移植関連分野ではトップサプライヤー、ウイルス分野でもマーケットリーダーとなっています。2005年度の売上は、医薬品事業本部では273億スイスフラン、診断事業本部は82億スイスフランでした。世界150カ国に約7万人の社員を擁し、多数のパートナー企業と戦略的アライアンスや研究開発契約を締結しており、またジェネンテックと中外製薬両社の株式の過半数を取得しています。
 ロシュ・グループに関するさらに詳しい情報は、http://www.roche.com/をご覧ください。


本プレスリリースに使用された商標等はすべて法律で保護されています。

詳しくは、それぞれ下記をご覧下さい。

-がん領域におけるロシュについて:www.roche.com/pages/downloads/company/pdf/mboncology05e_b.pdf
-ロシュヘルスキオスク「がん」:www.health-kiosk.ch/start_krebs


参考文献:
注1.Boyle P,Ferlay J.Cancer incidence and mortality in Europe,2004.Annals of Oncology
2005; 16:481-488
注2.Boyle P,Langman JS.ABC of colorectal cancer.Epidemiology.BMJ 2000; 321:805-808

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