IRジャパン、パソコンなどのAC-DC電源用パワーMOSFET4種を発売
インターナショナル・レクティファイアー
AC-DC電源用のパワーMOSFET 4品種を発売
~デジタル・テレビやパソコンなどの電源向け~
パワー・マネジメント(電源管理)技術で世界をリードするインターナショナル・レクティファイアー・ジャパン(IRジャパン)株式会社(本社:東京都豊島区、江坂文秀代表取締役社長)は7日、100Vの交流商用電圧を直流電圧に変換するAC-DC電源向けのHEXFET(R)パワーMOSFETを発売しました。耐圧60Vの製品が2品種、耐圧75Vの製品が2品種の合計4品種です。
用途は、デジタル・テレビ、サーバー、デスクトップ・パソコンのAC-DC電源やACアダプタです。DC-DCコンバータや低電圧のモーター駆動回路などにも使えます。
データ処理装置や薄型大画面テレビなどでは、電力密度(単位面積当たりの出力電力)を高めたいという要求が強くなってきています。今回製品化した4品種(「IRFB/S/SL3206」、「IRFB/S/SL3306」、「IRFB/S/SL 3207Z」、「IRFB/S/SL3307Z」)は、AC-DC電源の同期整流特性を改善するために、パワーMOSFETのオン抵抗(内部抵抗)を小さくしたのが特徴です。従来品に比べて、オン抵抗を最大10%も小さくしました。これによって電力密度を向上できます。
オン抵抗は、耐圧60VのIRFB/S/SL3206が3.0mΩ、IRFB/S/SL3306が4.2mΩ、耐圧75VのIRFB/S/SL3207Zが4.1mΩ、IRFB/S/SL3307Zが5.8mΩ(いずれも最大値)です。4品種ともパッケージは、TO-220、D2Pak、TO-262の3種類を用意したので、既存設計の基板を変更せずにMOSFETを置き換えられるため、容易に特性を改善できます。型番のIRFBはTO-220、IRFSはD2Pak、IRFSLはTO-262です。
接合部の温度範囲は-55℃~175℃。湿度感度レベル1(MSL1)で認定されています。4品種とも鉛フリー品で、欧州の規制RoHS(特定物質の使用規制)に準拠しています。耐圧75VのパワーMOSFETをIR社のSmartRectifier(TM)技術を使った同期整流用IC(IR1167)と組み合わせて使う場合には、IR社のホームページで提供しているオンライン設計ツール(http://www.irf.com/design-center/mypower/index.html)を使うことができます。使用条件と特性を入力すると、ICとMOSFETの推奨チップ・セットを表示します。4品種のサンプル価格は350円~480円(税込み)の範囲となる予定です。データシートと画像データはIRジャパンのホームページ(www.irf-japan.com)から入手できます。
表 AC-DC電源用パワーMOSFET 4品種の概要
※添付資料参照
<インターナショナル・レクティファイアー(IR(R))社について>
IR社はパワー・マネジメント(電源管理)技術のリーダーです。IR社のアナログIC、アナログ/デジタル混在IC、最先端デバイス、電源回路やモーター制御回路の部品やシステムは、コンピュータ、インバータ・モーター搭載の白物家電製品、照明器具、車載用電子機器、宇宙航空用電子機器など幅広い分野において、機器の小型化、省エネ化、高機能化に貢献しています。本社は米国カリフォルニア州エルセグンド。IR社のホームページはwww.irf.com。
注:IR(R)、HEXFET(R)、SmartRectifier(TM)はInternational Rectifier Corporationの登録商標または商標です。当資料に記載されるその他の製品名の商標はそれぞれの所有者に帰属します。