凸版印刷、台湾AUOと液晶カラーフィルタ分野で提携
凸版印刷、台湾AUOと液晶カラーフィルタで提携
AUOが台湾凸版国際彩光の株式を取得
凸版印刷株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:足立直樹 以下、凸版印刷)と友達光電股イ分有限公司(本社:台湾新竹 代表者:董事長 & CEO:李 焜耀<K.Y Lee>以下、AUO)の両社取締役会は、AUOが凸版印刷の台湾における子会社、台湾凸版国際彩光股イ分有限公司(以下、CFI)の39.7%の株式を取得し、両社が将来のカラーフィルタの供給と技術協力関係をより強化することを承認いたしました。この動きは、日本と台湾の二大企業グループの提携の意義だけにとどまらず、凸版印刷は、台湾でAUOと提携しカラーフィルタにおける強者連合を築き、世界トップメーカーとしての地位を揺るぎないものにすることができます。一方、AUOは、今回の戦略的提携を通して、カラーフィルタの供給能力の拡大につなげることができ、また、重複投資を回避し、長期的なコスト競争力を享受することができます。
AUOは、広輝電子(QDI)との合併により各世代のカラーフィルタの供給に相対的な不足を生ずる可能性がありました。今回の提携により凸版印刷は、安定的な数量と高い稼働率を確保し、また台湾におけるカラーフィルタ市場でのマーケットシェアを確保することができます。一方AUOは、凸版印刷が長期に渡ってカラーフィルタ分野で蓄積してきた先進的な技術を活用し、安定した供給とコスト競争力を享受することができます。
なお、CFIの董事長と総経理は凸版印刷から、財務長はAUOから派遣し、董事は凸版印刷とAUOから同数派遣する予定です。今回の提携により、液晶ディスプレイ分野での日本と台湾を結ぶ新たな協業関係を築くことになります。
AUOについて
AUOは、台湾TFT液晶パネルメーカー最大手。Acer Display Technology(Acerの子会社)とUnipac Optoelectronics社(UMCの子会社)との合併により2001年9月に設立。液晶TV向けなどの大型から、携帯電話向け等の中小型まで、幅広い用途向けを生産している世界でもトップクラスのTFT液晶パネルメーカーである。今年10月には、広輝電子(QDI)との合併を予定。
台湾凸版国際彩光について
凸版印刷が設立した台湾凸版国際彩光股イ分有限公司は、2001年4月、台南科技工業区にて着工、2002年3月に完成。2002年7月、第4.5世代の生産ラインにて量産を正式に開始。第5世代を2003年3月に正式に量産開始。2005年5月に第6世代を正式量産開始。
以 上