三菱化学、酸化エチレンとその誘導品などの価格を値上げ
製品価格修正について
三菱化学株式会社(本社:東京都港区、社長:冨澤 龍一)は、酸化エチレン並びにその誘導品であるエチレングリコール、ジエチレングリコール及びグリコールエーテルの価格修正を実施することといたしました。
1.対象製品/値上げ幅(単位:円/kg)
酸化エチレン(EO) :+10
エチレングリコール(EG)・ジエチレングリコール(DEG):+15
グリコールエーテル(GE) :+19
2.時期
EO :2006年8月 1日出荷分以降
EG・DEG:2006年8月 1日出荷分以降
GE :2006年8月21日出荷分以降
弊社は本年5月に、本年第2四半期(4月~6月)の国産基準ナフサ価格を50,000円/KL超と見込んで、EO及びその誘導品の国内価格について価格修正を行いましたが、直近のナフサの輸入価格を換算すると国産基準ナフサ価格は、55,000円/KLを越えるレベルまで上昇しています。こうした環境下、弊社の製品コストは極めて深刻な影響を受けており、自助努力によるコストアップ吸収に最大限努めておりますが、これまでの価格修正幅だけではとてもカバーできない状況まで至っております。また、需給面では、国内の旺盛な需要を背景に、需給バランスの逼迫状況が継続しております。
こうした環境下、上記価格修正を打ち出し、需要家との交渉を開始いたしました。また、誘導品であるGEも原料のEO・ブタノール価格上昇分の転嫁を織り込み価格修正を行います。
一方、EGにつきましては、堅調なポリエステルの需要の伸びに伴い年率5~6%の成長をする一方で、供給面では、06年前半に世界各地のエチレングリコール生産プラントのトラブルによる生産減、予定されていた新増設プラントの稼動時期の遅れ等により、在庫は低水準となっており、需給バランスはタイト化しています。こうした環境下、アジア契約価格は、8月届け分より1トンあたり970ドルの水準に達しており、今後もこの高い価格水準が継続するものと考えられます。
また、生産コストにつきましても、昨今の原油価格の高騰を受け、ユーティリティ等コスト及び物流コストの上昇が、当社収益に深刻な影響を与えております。
このような中、今後とも需要家に対し、安定的供給を行っていく必要性から、海外市況の動向や生産コストの上昇に鑑み、8月1日以降出荷分より価格修正の交渉を開始しました。
DEGにつきましても、需給バランスが逼迫し、海外市況も上昇していることから、EGと同様に8月1日以降出荷分より価格修正の交渉を開始しております。
以 上