中部電力、中小規模建物向けに低コストな「部分更新対応型ビル管理システム」を開発
「部分更新対応型ビル管理システム」の開発
~ビル管理システムのリニューアルを低コストで実現~
当社は、中小規模建物(※1)の省エネと運転管理の効率化を低コストで図る「部分更新対応型ビル管理システム」を開発いたしました。
現在、省エネと運転管理の効率化を図るため、自社建物への導入を開始しております。今後は、自社建物への活用だけでなく、お客さまへのエネルギーソリューションのひとつとして本システムをご提案してまいります。
ビル管理システムとは、建物内で稼働している空調・熱源・電気等の設備を統合し、監視・制御するものです。近年、省エネや運転管理の効率化のニーズが高まり、エネルギー管理や省エネ制御、遠隔操作等に対応する高機能化が求められております。
しかし、既設建物に設置されているビル管理システムの多くはメーカー独自仕様のため改造による高機能化は特別注文となり、また、リニューアル時においても中小規模建物に適した高機能システムが少なく、いずれも高コストでした。
本システムでは、このたび開発した「協調コントローラ(※2)」および「信号入出力装置(※2)」を採用することにより、既設ビル管理システムとの協調連携制御を行うことが可能となり、既設システムそのものの改造を必要としない低コストでのリニューアルを実現することが出来ました。
なお、「協調コントローラ」は、松下電工株式会社殿(大阪府門真市大字門真1048番地)、「信号入出力装置」は、渡辺電機工業株式会社殿(東京都渋谷区神宮前6丁目16番19号)と共同開発いたしました。
※1…延べ床面積で概ね20,000m2以下の建物が対象となります。
※2…「協調コントローラ」「信号入出力装置」の詳細については、別紙2をご参照ください。
今回開発したシステムの主な特長は以下のとおりです。
1.部分更新が可能
○必要な部分から段階的な更新が可能であることはもちろん、全面リニューアルにも対応
2.既設ビル管理システムの高機能化
○省エネ自動制御(照明と空調等との連動制御、室内CO2濃度による最小換気制御等)
○遠隔操作(Webサーバの搭載によりIP網で遠方の汎用パソコンから操作や監視が可能)
○エネルギー管理(トレンドグラフ表示、設備性能評価等が可能)
3.イニシャルコストの低減
○従来方式と比較した場合、約30%のコストダウン(当社建物でモデル試算)
※8月23日(水)~25日(金)に開催される「ENE-WAY2006」(名古屋市中小企業振興会館「吹上ホール」)にて、本システムの展示を行います。
以 上
*別紙1&2は添付資料をご参照ください。