STマイクロ、高度な車載向けデジタル・デュアル・チューナ・システムを発表
STマイクロエレクトロニクスは
厳しい電波状況下での受信状態を改善する
高度な車載向けデジタル・デュアル・チューナ・システムを発表
最先端のカー・ラジオAM/FM用集積デジタル・デュアル・チューナ向けに、
ラジオ・データ・システム・デコーダとデジタル・オーディオ・プロセッサをチップセットで実現
車載ソリューション用半導体の主要サプライヤであるSTマイクロエレクトロニクス(NYSE: STM、以下ST)は、車載アプリケーション用の新しいデジタルAM/FMラジオ受信用チップセットを試作中であることを発表しました。このチップセットは、最新式デジタル信号処理技術により優れた受信品質を提供すると同時に、弱電界や強いマルチパス(山や建物からの反響)など難しい受信状況下にあっても電波妨害を低減します。STとBlaupunkt社(独、ブラウクンプト社)の共同開発によるこの高度なデジタル受信器は、音声信号処理とRDSデコーダを内蔵しているため、世界最高品質、高性能およびシステム費用の最適化を求める今日の標準的および最高級のカー・ラジオの厳しい要求を満たします。
この新しいチップセットには、フロント・エンドIC『TDA7528』2個とデジタル信号プロセッサ(DSP)のバック・エンドIC『STA3005』が搭載されています。
このソリューションは、全世界のアナログ・ラジオ放送(AM、FMおよびアメリカのWeather band)はもとより、近年開始されたデジタルラジオ放送(Digital Radio Mondiale、HDラジオ)用外部デコーダへのインタフェースも備えています。
STが独自に開発したDSPコアを搭載した高度なデジタル・オーディオ・プロセッサは、システムの柔軟性および効率を飛躍的に向上させ、車内の音声処理および音質補正のあらゆるニーズを満たします。さらに内蔵されたARM7マイクロコントローラが内部の全周辺ブロックを監視することにより、カー・ラジオ本体のマイクロプロセッサの負荷とソフトウェアの複雑さを軽減し、今日のカー・ラジオの必須アイテムであるRDSコントロールについてもサポートします。
STの車載製品グループのカーラジオおよびマルチメディア事業部ジェネラル・マネージャであるDomenico Rossiは次のように述べています。「この新しいチップセットの発売により、最先端のデジタル技術と性能を誇るSTのAM/FMチューナ製品ラインは完成します。このシステムは、カーラジオの標準品から最高級品まで幅広いアプリケーションのニーズに応える新しいデジタル・チューナ・ファミリの最初のシステムとなり、さらにこの市場における先駆者としてのSTの役割を確固たるものとします」
TDA7528およびSTA3005は、それぞれLQFP64(10 x 10mm)およびTQFP144(20 x 20mm)ECOPACK(R)パッケージで供給されます。チップセットのサンプルはすでに出荷中で、量産開始は2007年第2四半期の予定です。
ECOPACK(R)はSTの商標です。
【 STマイクロエレクトロニクスについて 】
STマイクロエレクトロニクスは、多種多様な電子機器向けに半導体製品やソリューションを開発・提供する世界的な総合半導体メーカーです。STは、他社の追随を許さない高度なシリコン技術とシステムノウハウを擁しており、幅広いIP(Intellectual Property)ポートフォリオ、戦略的パートナーシップ、大規模な製造力との組合わせにより、SoC(システム-オン-チップ)技術に関し世界的リーダーとしての地位を確立しています。またSTの半導体製品は、市場における技術やシステムのコンバージェンス化を促進するために重要な役目を果たしています。STは、ニューヨーク証券取引所(NYSE:STM)、パリ証券取引所(Euronext Paris)とミラノ証券取引所に上場されています。
2005年の売上は88.8億ドルで、純利益は2億6600万ドルでした。
さらに詳しい情報はSTのホームページをご覧ください。
ST日本法人:http://www.st-japan.co.jp
STグループ(英語):http://www.st.com
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