凸版印刷、第8世代サイズの液晶カラーフィルタを生産開始
凸版印刷、フォトリソ方式で世界初、世界最大の第8世代液晶カラーフィルタを生産開始
凸版印刷株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:足立直樹、以下 凸版印刷)は、液晶カラーフィルタの製造に関してフォトリソ方式では世界初、世界最大となる第8世代サイズ(2160mm×2460mm)を三重第二工場(三重県津市)で生産開始、10月下旬よりサンプル出荷を開始します。
第8世代液晶カラーフィルタは、1枚のガラス基板に40型、50型クラスの液晶テレビ用カラーフィルタを、第6世代(1500mm×1800mm)に比べ2.5~3倍生産することが可能な、より生産効率の高い超大型カラーフィルタです。一辺2mを越える超大型サイズでありながら、凸版印刷が長年培ってきた高度なフォトリソ技術により、従来と変わらない世界トップクラスの高品質、高精度を維持しています。
三重第二工場は旺盛な需要に即応するため、着工から約7ヶ月の短期間で稼動を開始しました。生産能力は最大で月産4万5千シート、52型換算では月産27万枚となり、第8世代としては世界最大となります。また、三重第二工場の稼動により凸版印刷グループの生産能力は、国内外合わせて月産1200万枚以上(14型換算)となり、世界最大規模の生産能力をさらに拡大させることになります。
凸版印刷は、世界シェアNo.1のカラーフィルタメーカーとして、国内をはじめとするLCDメーカー各社の需要拡大に対応するとともに、今後も世界最高品質の液晶カラーフィルタを安定供給し、液晶テレビ市場の更なる発展に貢献します。
<ねらいと背景>
・デジタル景気を牽引する液晶テレビ市場は、価格低下に伴い20~30型クラスが急速な普及を遂げ、前年比倍増ペースで成長しています。その中で今後、需要の中心は40型、50型クラスに移行していくことが確実視されています。
・LCDメーカー各社は、この需要を見込み、40型以上の生産効率が高い第8世代マザーガラスの生産ラインの導入を進めています。
・凸版印刷は、これらのLCDメーカー各社の需要拡大に対応するため、当初の計画どおり、三重第二工場で第8世代液晶カラーフィルタの生産を開始しました。
<三重第二工場の概要>
・所在地:三重県津市森町5009-2
・敷地面積:約161,300平米(約5万坪)
・総投資額:約470億円
・主な特徴:
1)フォトリソ方式では世界最大の第8世代サイズ(2160mm×2460mm)のガラスサイズに対応。
2)世界トップクラスの高品質(高コントラストなど)を世界最大サイズでも実現。
3)スペーサビーズの代替であるフォトスペーサをはじめ、広視野角や応答速度改善など、多様な要求に対応する加工設備も併せて導入。
4)全ての工程、設備、材料などを徹底的に見直し、生産効率を大幅に改善。
特に建築物には平屋構造を採用し、装置類の理想的な配置を実現。
5)敷地内に拡張スペースを有しており、需要の拡大にも柔軟に対応可能。
以 上