日立造船、ハイテク鋳物事業拡大で福井県大飯郡高浜町に新工場を建設
ハイテク鋳物事業拡大に伴う新工場建設について
―世界シェア90%へ―
Hitz(日立造船株式会社)グループの株式会社Hitzハイテクノロジー(京都府舞鶴市字余部下1180番地、社長:伊藤 多可良、以下 HTC)は、ハイテク鋳物事業拡大のため、福井県大飯郡高浜町に新たな工場の建設を決定しました。HTCは、Hitz(日立造船株式会社)の100%出資会社でHitzグループが進めている次世代を担う精密事業の中核会社であり、今回の新工場建設は、Hitz(日立造船株式会社)が全面的に支援を行ない建設するものです。
HTCは、昭和61年(1986年)に日立造船舞鶴工場の鋳鉄部門から独立、半導体、精密ガラス等の研磨定盤(ラッピングプレート、以下 LP)、精密工作機械用の特殊鋳鉄事業からスタートし、精密機器の製造に業容を拡大し確固たる地位を築いてきました。
LP事業は、300mmシリコンウエハーやIT関連のメモリーディスク基板の研磨用として需要が急増しており、顧客のニーズに100%応えていくためLP専門工場を建設し生産体制を強化するものです。新工場の建設にともないLP分野では、世界No.1であるシェアを70%から90%へ拡大しトップの地位をさらに磐石にすることを目指します。
新工場の立地は、現在の本社工場(日立造船舞鶴工場内)近くの福井県高浜町高森工業団地に決定し、福井県ならびに高浜町の全面的支援を得て、平成19年4月の稼動を目指し建設に着手します。また、舞鶴本社工場での鋳鉄事業は従来どおり継続し、特殊鋳造品(低膨張鋳鉄、超抗張力鋼、御影石鋳造品等)を中心とした製品の製造を行ない、新工場での製品と棲み分けを行なっていきます。
HTCは、LPを中心としたマテリアル事業に加え、近年では特にFPD(Flat Panel Display)分野で特殊研磨装置、洗浄装置、搬送・保管システム、真空成膜装置等の製品分野を広げHitzグループの精密機器事業の中核を担っています。精密機器事業は東舞鶴工場(舞鶴市小倉)を本拠としていますが、今後も引き続き同地区での事業拡大を積極的に行なっていきます。
なお、新工場の概要は以下のとおりです。
1.建設場所:福井県大飯郡高浜町高森工業団地
2.工場名称:Hitzハイテクノロジー若狭工場(仮称)
3.生産機種:LP(ラッピングプレート)
4.土地面積:約26,000m2
5.工場建屋:鋳造工場(約3,000m2)、機械加工工場(約2,500m2)
6.工 期:平成18年11月起工、平成19年4月操業開始
7.投資額:約16億円
8.主要設備:溶解炉(5t、3t)、熱処理炉、機械設備(ターニング、孔加工、溝加工、研磨)
9.生産能力:LP換算4,000t/年
(終)