オリコン、パソコン向け音楽配信サービスを今月末で終了しWEBメディア事業を強化
音楽ディストリビューション事業の見直しとこれに伴う特別損失の発生についてのお知らせ
1.音楽ディストリビューション事業の見直しについて
当社グループでは、音楽ディストリビューション事業として、携帯電話向けの着メロ、着うた(R)、着うたフル(R)の配信、並びにPC向けの音楽配信を自社で行っております。そのうちPC向け音楽配信については、「ORICON STYLE」サイトにおいて昨年3月にサービスを開始し、WMA形式およびATRAC形式の他、インテル(R)Viiv(TM)テクノロジに対応した配信サービスを提供しています。しかしながら、国内においてPC向け音楽配信マーケットが短期間で拡大せず、自社で配信することによって現在も月次で約25百万円の営業利益ベースでの赤字を計上しており、収益への負担が続いております。従って、黒字化までに相当の時間を要すると推測される一方、WEBメディア事業という新たなビジネスモデルの確立と収益基盤の構築ができたものと判断されるため、自社で配信することの見直しを行い、PC向け音楽配信については配信サービスを行っている事業者サイトへユーザーを誘導するアフィリエイトビジネスへ移行することといたしました。自社での配信は携帯電話向けのみとなります。これによって、収益への負担が軽減されるとともに、主要なPC向け音楽配信の形式に全てアフィリエイト対応が可能になるなど、サービスを柔軟に行えるようになります。当社グループの配信サービスには、“オリコンランキング”から直接ダウンロードできるという特徴がありますが、アフィリエイト型に移行しましても、ランキングにランクインした楽曲には配信サイトへのリンクが付きますので、ユーザーの利便性が損なわれることはありません。
自社によるPC向け配信サービスについては、今月末日で終了し、その後2ヶ月間をユーザーサポート期間といたします。また、アフィリエイトに関しては配信事業者等との契約締結を進め、順次開始いたします。
今回の見直しによって、当社グループの経営資源を収益性の高いWEBメディア事業に振り向け、グループ全体の経営効率を向上させて参ります。
(WEBメディア事業の現状については、本日別途、ニュースリリースを開示しておりますので、ご参照下さい。)
※「当社グループのWEB メディア事業の状況について」は添付資料を参照
2.特別損失の発生について
自社によるPC向け音楽配信サービス終了に伴い、これに関わるソフトウェア等の資産を除却することによる事業撤退損失等310百万円を平成19年3月期中間連結財務諸表で特別損失として計上する見込みとなりました。なお、資産除却による特別損失は、キャッシュフローを伴うものではありません。また、配信サービス終了後においては、2ヶ月間のサポート期間を経過した後、当配信サービスに関わる赤字分が解消され、損益の改善が図られます。
3.今後の見通しについて
当社は、通期の連結業績予想については開示しておりますが、中間の連結業績予想については開示しておりません。しかしながら、今回の特別損失計上等により、前中間連結会計期間の数値と比較して、乖離が生じることから、現在算出中の中間連結業績の実績見込みが確定し次第、お知らせいたします。また、通期の業績予想についても精査を進めており、11月20日に予定している中間決算発表時にお知らせいたします。
※着うた、着うたフルは、株式会社ソニー・ミュージックエンタテインメントの登録商標です。
※インテル、Viivは、米国およびその他の国におけるインテルコーポレーションまたはその子会社の登録商標または商標です。
以上