STマイクロ、車載向け8bitマイクロコントローラーファミリを発表
STマイクロエレクトロニクスは、車載アプリケーションのトータルコストを削減する小型パッケージに対応した新しい8bitマイクロコントローラを発表
自動車の快適性と利便性を向上させる新しい車載用MCUファミリ
現在の自動車産業の原動力となっている各種メカトロニクス・ソリューション分野で世界をリードするSTマイクロエレクトロニクス(NYSE:STM、以下ST)は、ワイパー、エアコン、ドアロック、サンルーフ、パワーウィンドウをはじめとするコスト重視の各種車体アプリケーションに柔軟性と信頼性を提供する新しい8bitマイクロコントローラST7FLファミリを発表しました。
ST7FLファミリは、メモリとして1.5KB~8KBのプログラム用のFlash ROMとパラメータ用のEEPROMの両方を内蔵し、外付け回路なしに発振可能な内蔵RCオシレータを特徴としており、アプリケーションの小型化や設計の容易化などのメリットを提供します。
STの統合ST7アーキテクチャをベースとするこの新しいマイクロコントローラは、設定パラメータを格納できるEEPROMを内蔵しています。そのため外付けのEEPROMが不要となり、配線の複雑さを最小限に抑えると同時に、プリント回路基板(PCB)上のスペースを節約することができます。さらに、プログラムの不正読み出しを防ぐread-out protection機能により、メモリの内容を不正な複製から保護することも可能です。
このファミリには、車載アプリケーションで使用されている低コストのLIN(Local Interconnect Network)ソリューションに対応したLINSCI(TM)(Local Interconnect Network Serial Communication Interface)を内蔵したデバイスも用意されています。LINインタフェースは自動同期機能を備えており、内部RCオシレータをクロック・ソースとして動作可能なため、外付け部品数を抑えることができます。
また、車載用ネットワーキング評価キット、スタータキット、SWドライバなど、LIN導入を容易にする開発ユーティリティも用意されており、製品開発を非常に短期間で行うことができます。さらに、アプリケーションボード上でプログラムミングを可能にするインサーキット・プログラミング機能により、組立てラインの最後で素早くプログラミングが行えるため、需要に応じた柔軟な在庫管理が可能です。
ST7FLファミリは、16ピンのSO16、20ピンのSO20、およびQFN20リード・フリー・パッケージで提供され、自動車の品質規格を完全に満たしています。ST7FL39、ST7FL19、およびST7FL09は、すでに量産が開始されており、価格は、1万個受注時でST7FL39が1.00USドル、ST7FL19が0.85USドル、ST7FL09が0.70USドルです。
【 STマイクロエレクトロニクスについて 】
STマイクロエレクトロニクスは、多種多様な電子機器向けに半導体製品やソリューションを開発・提供する世界的な総合半導体メーカーです。STは、他社の追随を許さない高度なシリコン技術とシステムノウハウを擁しており、幅広いIP(Intellectual Property)ポートフォリオ、戦略的パートナーシップ、大規模な製造力との組合わせにより、SoC(システム-オン-チップ)技術に関し世界的リーダーとしての地位を確立しています。またSTの半導体製品は、市場における技術やシステムのコンバージェンス化を促進するために重要な役目を果たしています。STは、ニューヨーク証券取引所(NYSE:STM)、パリ証券取引所(Euronext Paris)とミラノ証券取引所に上場されています。2005年の売上は88.8億ドルで、純利益は2億6600万ドルでした。
さらに詳しい情報はSTのホームページをご覧ください。
ST日本法人: http://www.st-japan.co.jp
STグループ(英語): http://www.st.com
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