三菱電機、「超高精度微細穴放電加工機VH10(FH電源搭載)」を発売
微細穴を当社従来比1.5~2倍の速度で高速加工
三菱超高精度微細穴放電加工機VH10(FH電源搭載)発売のお知らせ
三菱電機株式会社(社長:下村節宏)は、直径が1mmの数分の1から数10分の1の微細な穴を高速・高精度に加工する「高精度細穴専用放電加工機VH10」において、さらなる高速加工を実現した「超高精度微細穴放電加工機VH10(FH電源搭載)」を12月1日から発売します。
発売の概要
製品名 超高精度微細穴放電加工機
型名 VH10+FH電源
標準価格(税抜) 2800万円
発売日 12月1日
生産台数 10台/年
発売の狙い
電子部品や光学部品の小型化に伴って超微細化する金型や、燃焼効率向上が求められる自動車部品や航空部品では、直径が1mmの数分の1から数10分の1の微細な穴を高精度かつ高速に加工する微細穴加工機が用いられており、昨今ではさらなる加工性能の向上が求められています。
当社は、高精度細穴専用放電加工機VH10に新電源を搭載し、加工液に水を使用した場合の加工性能をさらに高速化した新製品を投入します。
新製品の特長
1.「FH(fine hole)電源」搭載により、加工速度と加工精度を大幅に向上
加工液に水を使用する新開発の微細穴専用高速加工電源「FH(fine hole)電源」搭載により、直径0.15mm以下の微細穴の加工速度を従来のVH10比1.5~2倍に向上させました。例えば厚さ0.8mmの鋼板に直径0.08mmの微細穴を加工する場合、従来40~50秒かかっていたのが約25秒で加工できます。加工精度は±2μmで、従来の±4μmからさらに改善させました。
2.超硬合金材料などのドリルでは加工困難な材料も加工可能
「FH(fine hole)電源」は無電解回路方式なので、ドリルでは加工困難な超硬合金材料へも高品位な微細穴が加工可能です。また、傾斜面や曲面はもちろん、シャープペンシルの芯のようなもろい材料なども加工可能です。
3.連続して多数の微細穴を加工可能(オプション)
標準装備の微細電極自動送り出し機能とオプションのATC(電極自動交換装置)により、微細穴の連続加工が可能です。例えば厚さ0.3mmの鋼板に直径0.04mmの微細穴を1万個以上連続加工できます。
主な仕様
※添付資料を参照
お客様からのお問い合わせ先/資料請求先
三菱電機株式会社
産業メカトロニクス事業部メカトロ事業推進部
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