三菱マテリアルツールズ、旋削用新サーメット材種「NX3035」に71品を追加し販売
旋削用新サーメット材種「NX3035」にポジインサートSV・MVブレーカおよびG級インサートを追加
三菱マテリアルツールズ株式会社(社長:高田修 住所:東京都墨田区横網1丁目6番1号)は、販売を2006年7月7日より全国で開始した、三菱マテリアル株式会社が開発、製造する鋼旋削用新サーメット材種「NX3035」にポジインサートSV・MVブレーカおよびG級ネガインサート計71アイテムを追加し、販売することと致しました。
サーメットは鋼旋削で使用すると優れた面粗度と光沢が得られるため、仕上げ加工を中心に幅広く使用されております。しかし加工時に強い熱サイクルや衝撃サイクルが加わりますとクラックが発生しそれが進展して欠損するため、寿命が安定しにくいという欠点がありました。新サーメット材種「NX3035」は、従来にない高い熱伝導性の特殊合金結合相(特許出願中)の採用と合金組織の最適化により、耐熱衝撃性や耐チッピング性が大幅に向上いたしました。そのため従来サーメットでは切削寿命が不安定となりやすい湿式切削でも非常に優れた刃先安定性を示します。今回内径加工等に幅広く対応可能なポジインサートMV・SVブレーカ、併せて切れ味に優れるTNGGのG級インサートも新規追加致しました。
■『鋼旋削用新サーメット材種「NX3035」』の主な特長は以下の通りです。
1.特殊合金結合相
サーメットは炭窒化チタン(TiCN)を主成分とするセラミックスの硬質粒子をNiなどの鉄族金属で結合した複合材料です。鋼旋削用新サーメット材種「NX3035」では結合金属に従来にない高い熱伝導性と高い結合力をもつ特殊合金結合相の採用致しました。このため熱亀裂の発生が少なく耐熱衝撃性が大幅に向上しました。従来サーメットでは切削寿命が不安定になりやすい湿式切削でも非常に優れた刃先安定性を示し、優れた仕上げ面品位を保ちます。
2.合金組織の最適化
亀裂進展抵抗が高く、熱伝導性を下げない適度な粒度の合金組織とすることで、靭性や耐熱衝撃性を高め、あらゆる切削条件でも優れた耐欠損性を示し、刃先安定性を向上させております。
■追加規格
品名/型番 :
CPMH090304-MV,他 ポジインサート 計65アイテム
TNGG160404R-F,他 G級ネガインサート 計6アイテム
発売開始時期 : 2007年1月10日
販売目標 : 8億円/初年度(シリーズ全体)
標準価格 代表型番 :
CPMH090304-MV 670円(税込み 704円)
DCMT11T304-SV 830円(税込み 872円)
TNGG160404R-F 940円(税込み 987円)
■『鋼旋削用新サーメット材種「NX3035」』は下記TOOLS NEWSをご覧下さい。
http://www.mitsubishicarbide.com/mmc/jp/product/pdf/b/b092j_nx3035_200701.pdf