CTC、米社と提携しOSSによるシステム構築やサポートサービスを開始
CTC、米SpikeSource社と提携
オープンソースソフトウェアによるシステム構築およびサポートビジネスを強化
伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(略称:CTC、本社:東京都千代田区、代表取締役社長:奥田陽一)では、米国SpikeSource Inc.(スパイクソース、本社:米カリフォルニア州レッドウッド、President&CEO:Kim Polese)と提携し、同社が開発・販売するオープンソースソフトウェア(OSS)のミドルウェアスタックおよびそれらのサポートサービス「SpikeTM Net」の取扱いを本日より開始します。
「SpikeNet」は、Webサーバ「Apache」やアプリケーションサーバ「Tomcat」、データベース「PostgreSQL」などのOSSのミドルウェア群を最適な構成で組合せ、さらに相互接続検証を済ませたスタック「Spike Stacks」と、それらの運用をサポートするサービス「SpikeNet Update Service」「SpikeNet Support Service」によって構成されています。これにより、ビジネス環境でも安心して最新のOSSミドルウェアを利用することが可能になります。
CTCでは、これまでにもLinuxによるシステム構築力の強化に取り組んできました。
SpikeSource社との提携により、OSSによるシステム構築から運用・保守サポートまで一貫したサービスの提供が可能になります。
さらに今後は、技術検証センター「テクニカルソリューションセンター(TSC)」にてSpikeSource社製品を活用した新たなソリューションの検証を行うことでOSSソリューションの拡充を図るなど、OSS関連ビジネスの強化を図ります。
システム投資額の抑制が可能で、なおかつ拡張性にも優れているといった理由から、OSSを活用したシステムの需要が急速に拡大しています。しかし、OSSはソフトウェアの品質管理をユーザ自らが行う必要があるほか、商用ソフトウェアと同等の保守サポートが受けられない、セキュリティホールやバグが発見されても的確な対応が難しいといった課題がありました。
「SpikeNet」は、こうした課題を解決することでOSSを利用する際の負担やリスクを低減することが可能です。
「SpikeNet」は、次の3つのサービスによって構成されています。
(1)Spike Stacks
ビジネス現場においても信頼性の高い「Apache」「Tomcat」「PostgreSQL」といったOSSミドルウェアを最適な構成で組合せたスタック。Servlet/JSPなどのJava技術を使用して作成するサイトに対応したスタックに加え、スタックに含まれているソフトウェアの設定支援、バージョンアップ支援、資産管理などを行うツールが含まれています。
(2)SpikeNet Update Service
スタックに含まれる一部のOSSがバージョンアップした際、スタック内の他のOSSとの相互接続検証を行い、検証済みのスタックとしてユーザに提供するサービス。
これにより、今まで使用者の自己責任でバグのウォッチやアップデートを行わなければならなかったという負荷を、大幅に軽減します。特にパッチ配信、アップデートは専用のGUIツールで提供されるため、アップデート作業を容易に実行可能です。
(3)SpikeNet Support Service
「Spike Stacks」の中に含まれる各OSSに関する問い合わせに対して、Web、電話、メールにて対応するサービスです。
■SpikeSourceについて
社名: SpikeSourceInc.
President&CEO: Kim Polese
本社: 米カリフォルニア州レッドウッド
設立: 2003年4月
従業員数: 80名
事業内容:
OSSの配布、統合管理、サポートを提供。グローバルなソリューションプロバイダと提携し、サービスを展開している。