松下電工、小型LED方式SPOT型紫外線硬化装置「Aicure UJ20シリーズ」を発売
業界(※1)最高出力 8,000mW/cm2(当社従来品比2倍)を実現した
小型LED方式SPOT型紫外線硬化装置「Aicure(アイキュア) UJ20シリーズ」新発売
松下電工マシンアンドビジョン株式会社(松下電工100%出資連結会社 本社:松下電工 門真本社内 社長:森英明)は、小型LED方式SPOT型紫外線硬化装置「Aicure(アイキュア) UJ20シリーズ」を2007年1月15日から発売します。
業界最小のコントローラと、新規にLED照射部の開発に成功。当社従来品比2倍のUV強度8,000mW/cm2を達成し、業界最高出力を更新。ランプ方式の紫外線硬化装置と同等の紫外線照射強度を実現しました。
(※1)LED方式紫外線硬化装置において、2007年1月現在、当社調べ。
※ 関連資料 参照
■主な用途
・携帯電話、デジタルカメラなどのレンズモジュールユニット組立
・Blu-ray Diskレコーダー、HD-DVD(High-Definition DVD)などの光ピックアップ組立
・光通信用スイッチ、リレーなどの光学部品組立など
■主な特長
(1)業界最高出力、8,000mW/cm2(※2)を実現
(2)業界最小のコントローラと照射ヘッド
(3)業界最小の消費電力60VA
(※2)照射距離=10mm ANUJ61523ヘッドパワーモード警告温度未満使用時
■開発背景
携帯電話やデジタルカメラなどのレンズモジュールの小型化、次世代DVD・光学部品の微細化に伴い、光学部品の紫外線硬化に対し、硬化歪み・熱歪みの抑制が要望されています。当社はこのような市場ニーズに対応し、高出力化と小型化・省エネ設計を行い、RoHS・CE対応などの環境対策を加味しました。
LED方式は点灯までの待機時間がいらず、温度上昇が少ないなどのメリットがある一方、従来品では強度がランプ方式に比べ劣っていました。今回の商品は、8,000mW/cm2と、ランプ方式と同等以上の強度を実現。これにより、生産タクトタイムの短縮や照射範囲の拡大など使いやすさが大幅に向上しました。
■特徴
※ 関連資料 参照
■ご参考
【LED方式紫外線硬化装置Aicureの一般的特長】
(1)赤外線を含まない低温紫外線照射で、温度上昇による熱歪みを抑制
光源にLEDを使い、赤外線(熱線)を含まない照射波長365nmのクリアな紫外線を利用しているため、低温の紫外線照射が可能になり、レンズや硬化樹脂の温度上昇を抑制し、部品や材料の熱による歪みを抑制できます。そのため、高精度な接着が求められている工程には必要不可欠な装置です。
当社実験データでは、従来ランプ方式は、40秒の照射で、約50℃の温度上昇がありましたが、LED方式で4℃以下の温度上昇に抑制できます。
(2)光源寿命が長く、ランプ交換が不要でランニングコスト削減
LED光源は8,000mW/cm2で20,000時間(6,000mW/cm2では30,000時間)の推定寿命。(ANUJ61523をパワーモードで使用。照射距離10mm、警告温度未満使用時)。
ランプ方式の3,000時間の寿命と単純比較しても6―10倍の長寿命。
しかもランプ方式の常時点灯方式と異なり、LED方式は紫外線照射が必要な時だけ瞬時に点灯可能。DUTY=1/5(生産タクトタイム=5、照射時間=1)では、LED方式はランプ方式の10万時間以上(約33倍以上)に相当し、ランニングコストを大幅に削減できます。
以上