万有製薬、Cubist社のリポペプチド系抗生物質「CUBICIN」の開発・販売権を取得
Merck & Co., Inc., Whitehouse Station, N.J., U.S.A. と
Cubist Pharmaceuticalsがライセンス契約締結
万有製薬がCUBICIN(R)の日本での開発・販売権を取得
万有製薬株式会社(本社:東京、社長:平手 晴彦)は、この度、Merck & Co., Inc., Whitehouse Station, N.J., U.S.A.とCubist Pharmaceuticals, Inc.(以下Cubist社)とのライセンス契約締結により、Cubist社のCUBICIN(R)(daptomycin注射剤)の日本での開発・販売権を取得しました。CUBICIN(R)はメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA) に有効な、初めてのリポペプチド系抗生物質です。なお、同剤は米国ではCubist社が、その他の国ではCubist社が提携をした複数の製薬会社が販売をしています。
本契約に基づき、日本でのCUBICIN(R)の開発・販売権取得の対価として、Merck & Co., Inc., Whitehouse Station, N.J., U.S.A.は、前金として600万ドルを、さらに開発および営業面での進捗状況に応じて支払う目標達成報奨金として3,950万ドルをCubist社へ支払います。また、日本で販売されるCUBICIN(R)のバイアルも購入します(購入価格は未公表)。
当社社長の平手晴彦は、「今回のCubist社との提携を歓迎する。この提携により万有製薬のポートフォリオをさらに充実させることができる。また、CUBICIN(R)を抗感染症領域製品群に加えることは、人々の命を救い、より良い健康を維持するために革新的な新薬を研究開発し、提供するという当社のコミットメントを示すものである。Cubist社との提携に期待している」と述べました。
また、Cubist社のマイク・ボニー社長兼CEOは、「このライセンス提携の発表ができて嬉しい。万有製薬は長年日本で臨床開発や承認取得の面で力を発揮している。営業面でもパートナーとしての経験が豊富で、日本で最初に発売されたカルバペネム系抗生物質チエナム(R)も非常に大きな成功を収めている。万有がCUBICIN(R)の開発を迅速に進め、さらに、承認後はCUBICIN(R)を感染症領域において普及させることを期待している。MRSAは日本で大きな医療上の問題となっているので、CUBICIN(R)はMRSAに起因する感染症を含む重症感染症に対して、大いに必要とされる追加療法となるだろう」と述べました。
Cubist とCUBICIN(R)は、Cubist Pharmaceuticals, Inc.の商標登録です。
チエナム(R)はRegistered trademark of Merck & Co., Inc., Whitehouse Station, N.J., U.S.A.
万有製薬について
会社設立は1915年。Merck & Co., Inc., Whitehouse Station, N.J., U.S.A.の100%日本法人として、医薬品およびワクチンの研究開発、製造、販売を手掛ける。主力品は循環器系薬剤、抗炎症薬剤、抗生物質。1992年につくば研究所を設立し、世界の患者さんに画期的新薬を提供すべく研究開発基盤を整えている。
以 上