フリースケール、高度なモーション検知を実現する小型加速度センサーを発表
フリースケール、高度なモーション検知を実現する小型加速度センサを発表
低消費電力、ゼロg検知による自由落下保護、およびセルフテスト機能が特長の3軸加速度センサ
フリースケール・セミコンダクタ・ジャパン株式会社(本社:東京都目黒区下目黒1-8-1、代表取締役社長:高橋恒雄)は、最新のスマート・モバイル機器におけるモーション検知のニーズに対応する、高感度XYZ軸加速度センサMMA7360L、MMA7340L、およびMMA7330Lの3種類を発表しました。
今日の消費者は、MP3プレーヤやPDAから超小型PCまで、さまざまなポータブル電子機器を使い、好みにカスタマイズし、自分らしさを出そうとしています。ポータブル機器の設計者は、製品サイズを大きくすることなく、大型ディスプレイを組み込むことや新たな機能を追加するための方法を常に探っています。また、繊細な電子部品を保護するためのモーション検知技術を組み込むことで、機器の信頼性と堅牢性を高めることに注力しています。これらのニーズに応えるために高速起動、低消費電力、低電圧動作、そしてスリープ・モードを小型パッケージで必要とする民生用電子機器にとって、フリースケールのMMA7360L、MMA7340L、およびMMA7330L 3軸加速度センサは、理想的なモーション検知ソリューションを提供します。
Bourne Researchの主席アナリスト Marlene Bourne氏は、次のように述べています。「現在、民生市場のさまざまな機器にMEMSセンサが組み込まれてきており、非常にエキサイティングな業界成長期を迎えています。MEMSセンサがもたらす機能と性能の向上を求めるメーカーが増えるに従い、民生用電子機器向けMEMSセンサの売上は、2010年には7億5000万ドルを超えるものと予想されています。」
フリースケールのMEMSセンサでは、感度を選択することができます(MMA7360Lでは1.5g/6g、MMA7340Lでは3g/12g、MMA7330Lでは4g/16g)。高感度な多軸検知だけでなく多様な感度選択を実現しているため、さまざまなポータブル・アプリケーションおよび機能において、落下、傾き、モーション、位置、衝撃、および振動といった検知機能をサポートすることができます。また、MMA73x0Lアナログ出力センサは、QFNパッケージより71%も小型の3x5x1mm LGAパッケージで供給されているため、小型フットプリントのポータブル・アプリケーションに最適です。
フリースケール センサ/アクチュエータ・ソリューション・ディビジョンのジェネラル・マネージャー デメトリ・コンディリスは、次のように述べています。「フリースケールは、加速度センサ技術の革新を続けています。フリースケールの大規模なサプライ・チェーンと、自動車セーフティ・アプリケーションで培ったセンサ品質におけるリーダーシップと合わせて、拡張を続ける価格重視の民生用市場でポータブル電子機器の機能性の向上に貢献しています。フリースケールは、新たに3種類の小型加速度センサを投入することで、よりスマートなモーション検知機能を提供し、より小型の部品が求められる次世代民生用電子機器の設計に高い柔軟性をもたらします。」
3軸低加速度センサのアプリケーション
モーションおよび傾きの小さな変化も検知できる感度により、MMA73x0Lセンサはモバイルおよび3Dゲーム機器のユーザ・インタフェースに最適です。また、向上した多軸検知機能とフルレンジの動作により、モバイルおよびゲーム・アプリケーションにおいて、非常に小さな動きでも正確に検知して、スクロール、フライ、ドライブ、そして他のクイック・レスポンスに正確に反映することができます。
フリースケールのMMA73x0Lセンサなどの基本技術により、スマート・ポータブル電子機器のユーザは、ノートPC、PDA、およびMP3プレーヤなどを誤って落としてしまっても、ハードディスク・ドライブの破損を防止できるようになります。0g検知機能は、3軸すべての加速度が0になったことを検知すると、論理割込み信号を生成します。これらの3軸加速度センサによる先進のモーション検知機能により、機器の落下を検知して、繊細な電子部品を保護するための対策を実行することができます。
MMA73x0Lセンサは、ノートPCの盗難防止機能も可能にします。ノートPCのセキュリティ・システムに加速度センサを組み込むことにより、不適切なモーションを検知し、アラームを鳴らすことができます。
フリースケールは、現在、モーション検知アプリケーションにおいて高いリニアリティを可能にするアナログ出力の低加速度センサを用意しています。設計の自由度をより高めるため、フリースケールでは2007年の後半にデジタル出力の加速度センサの投入も予定しています。
MMA7360L、MMA7340L、およびMMA7330Lの特長
*3x5x1mm 小型LGAパッケージ
*0g検知による自由落下保護
*XYZ: 3軸検知を1個のデバイスで実現
*ユーザが選択可能な加速度範囲
*MMA7360L: 1.5g/6g
*MMA7340L: 3g/12g
*MMA7330L: 4g/16g
*400μAの低消費電流
*3μAのスリープ・モードによりバッテリ駆動時間を延長
*2.2V~3.6Vの低電圧動作
*セルフテスト機能
*1msの高速起動
*スリープ・モードからの復帰:0.5msのクイック・レスポンス
*高感度、低ノイズによる高分解能、高精度
価格と供給
MMA7360L、MMA7340L、およびMMA7330Lセンサの量産出荷開始は2007年の第2四半期を予定しています。1万個発注時の1個あたりの参考価格は、MMA7360Lが3.66ドル(USD)、MMA7340Lが3.59ドル(USD)、MMA7330Lが3.53ドル(USD)です。民生機器向けの大量発注時の参考価格は2ドル(USD)以下を予定しています。
また、MMA7360L、MMA7340L、およびMMA7330Lセンサ用評価キットの提供を予定しています。これらの小型ボードを使用することで、デバイスを評価し、プロトタイプを迅速に開発できます。最終製品の設計では、フリースケールの8ビットMC9S08QG8CDTEなどの外部マイクロコントローラを使用することができます。評価キット(KIT3376MMA7360LE、KIT3376MMA7340LE、およびKIT3376MMA7330LE)の価格は、それぞれ35ドル(USD)です。
これらの詳細については、www.freescale.com/files/pr/xyz.html(英語)、またはhttp://www.freescale.co.jp/products/sensors/MMA73x0L.html(日本語)をご覧ください。
フリースケール・セミコンダクタについて
フリースケール・セミコンダクタ・インクは、自動車用、民生用、産業用、ネットワーキングおよびワイヤレス・マーケット向け組込み用半導体のデザインと製造の世界的リーダーです。フリースケールは、テキサス州オースチンを本拠地に、世界30カ国以上の国で、半導体のデザイン、研究開発、製造ならびに営業活動を行っています。フリースケールは世界的な大手半導体メーカーです。2006年度の売上高は64億ドル(USD)でした。詳細は、http://www.freescale.com(英語)、またはhttp://www.freescale.co.jp/(日本語)をご覧ください。
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