トクヤマ、鋭角形状廃棄物を前処理なしにセメント原料へリサイクルする事業開始
資源環境事業における鋭角廃棄物リサイクル開始について
当社は日本窯業外装材協会(会長:吉田哲郎)と共同でセメント系サイディングなどの破砕時に鋭角形状となる廃棄物を前処理なしに受け入れ、セメント原料としてリサイクルする方法を日本で初めて開発し、2007年4月から受け入れを開始する。これにかかる投資額は約2億円、年間処理量は20,000トン。
セメント系サイディング、スレート、陶磁器といった破砕時に鋭角な破片となる廃棄物は、一部はセメント原料や路盤材にリサイクルされているが、従来は所定の寸法に粉砕する前処理が必要な為、コストを要し、あまり進んでいないのが実態である。
今回、当社は前処理をせずにセメント製造設備に投入し、セメント原料としてリサイクルする方法を開発したもの。これにより、鋭角廃棄物を安定的にリサイクルすることを可能にした。
尚、今回処理する廃棄物は生産時に石綿を使用していない建材とするため、メーカーからの廃棄物及び住宅の新築現場から出る廃棄物に限定する予定。
参考:トクヤマについて
単一工場としては全国3位 年産500万トンのセメント工場を中核として、発電所から出る石炭灰、上下水道汚泥、廃プラスチック、建設発生土など年間約221万トン(2005年度実績)の副産物・廃棄物をリサイクルしている。
以 上