シャープ、植物系プラスチックのマテリアルリサイクル促進技術を開発
植物系プラスチックのマテリアルリサイクルを促進する新技術を開発
シャープは、植物系プラスチック(ポリ乳酸=PLA)にポリスチレン系プラスチックを最適にブレンドする技術を新たに開発しました。これにより、植物系プラスチックの耐久性、耐衝撃性、耐熱性が向上し、繰り返し再利用するマテリアルリサイクルの促進が図れます。
石油など化石資源の消費に伴うCO2排出増加により、地球温暖化が進み、その消費量削減が求められています。こうしたことから、化石資源由来のプラスチックを大量に使用する家電製品では、地球環境への負荷が少ない植物系プラスチックに置き換えようという流れが生まれています。
当社は、かねてから植物系プラスチックの利用拡大とマテリアルリサイクルの実現を目指し、研究を重ねてまいりました。
その結果、植物系プラスチックとポリスチレン系プラスチックを、適切な処方を施しブレンドすることにより植物系プラスチックの特性低下を抑制し、繰り返し再利用できるマテリアルリサイクルが業界で初めて可能になりました。ポリスチレン系プラスチックには植物系プラスチックを30%までブレンドでき、ブレンドしたプラスチックは家電製品の外装部品に多く使用できる目途がたったことから使用量の飛躍的な拡大が見込め、化石資源の消費削減につながると考えています。
まず2007年度中に、本技術の当社製品への実用化を図ります。そして、使用するプラスチック材料を、化石資源系から再生材料系・植物系へ置き換えを進め植物系プラスチックの使用量を拡大するとともに、環境負荷を低減する製品の一層の創出に取り組んでまいります。
なお、特許は現在6件出願中です。
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