日本アビオニクス、非接触で溶着加工できる「レ-ザ樹脂溶着システム LW-S100」を発売
樹脂製品の加工に新ラインナップ
「レ-ザ樹脂溶着システム LW-S100」発売
日本アビオニクス株式会社(社長:鈴木泰次、資本金:51億45百万円)は、自動車、家電、医療、食品など私達の身のまわりで広く使用されている樹脂(プラスチック)製品をレ-ザにより非接触で溶着加工できる「レ-ザ樹脂溶着システム LW-S100」の販売を平成19年4月16日より開始致します。
<発売のねらい>
近年、電子機器や自動車部品などの軽量化、形状の複雑化に伴い、樹脂部品の使用が増加しており、その加工や組立てにおいて熱カシメ、溶着などの樹脂加工技術が重要となっています。また、家電、自動車、パソコンなどに使用されている樹脂部品はリサイクル化の加速により、その組立方法がネジ止めや接着剤による固定から再生処理に有利な溶着へと移行しております。
当社は従来、この樹脂加工分野において、樹脂に溶着ツ-ルを押し当て加熱加工する接触方式の熱カシメユニットシリーズにて好評をいただいておりますが、この度の非接触でレーザ透過溶着加工が可能な「レ-ザ樹脂溶着システム LW-S100」の開発により、一層幅広い樹脂加工のご要望にお応えできるようになりました。
<特長>
■本システムの特長
・レ-ザ電源
心臓部である半導体レ-ザ電源は、長年におよぶパルスヒート電源のノウハウを応用し自社開発致しました。本電源は樹脂溶着に適した波長帯の採用と4種類の出力形態(連続出力、パルス出力、波形出力、アナログ制御出力)を標準装備したことにより材料、形状、溶着品質に応じた最適な溶着が得られます。
また、オプションにて集光径をΦ800μmからΦ400μmへ切替えが可能です。
・容易な操作性
各種デ-タの作成、管理、動作モ-ドの選択など、ほとんどの操作はタッチパネルで行うため、操作性に優れています。移動デ-タの作成もタッチパネルから数値を直接入力する方式と、ガイド光で位置を確認しながらデータを作成するティ-チング方式の併用により、正確かつ容易にできます。
・形状,サイズに柔軟対応
広範囲の移動軸(X&Y軸:200mm、Z軸:100mm)により加工物の形状、サイズに柔軟に対応すると供に矩形、円形、段付、斜め、点等の多様な溶着が可能です。
・小型化
レ-ザ電源を内蔵しかつ3軸(X、Y、Z)を標準装備しながらも卓上置きを実現しました。
■レ-ザ溶着工法の特長
・精密溶着
周辺部への熱影響(歪)を抑え、加工品へ振動を与えないため、微小部品や複雑な形状の構造物などの精密溶接に最適です。
・高信頼性
強い強度や高い機密性を必要とする樹脂加工に最適であり、また再現性に優れているので安定した品質が確保できます。
・美しい外観
溶着部は焼けやバリなどが無く、素材表面にも圧着痕のない美しい外観が得られます。
・容易な保守管理
レーザ溶着は非接触の溶着方法であり、接触式における溶着ツールなどの消耗部品および接着方式における有機溶剤の管理が不要です。
<価格>
商品名:レ-ザ溶着システム
型 名:LW-S100
標準価格(税別):7,000,000円
●参考資料:システム概略仕様
(※ 関連資料を参照してください。)