日立産機システム、アモルファス変圧器の全シリーズを一新
アモルファス変圧器の全シリーズを一新、
SuperアモルファスXシリーズ発売開始
株式会社日立産機システム(取締役社長:椎木清彦/以下、日立産機)は鉄心にアモルファス合金を採用してトップランナー方式*の基準値を大幅に達成するアモルファス変圧器シリーズ「SuperアモルファスXシリーズ(以下AMT Xシリーズ)」(油入変圧器3シリーズ,モールド変圧器2シリーズ、)を開発し2007年4月から順次市場投入いたします。
AMT Xシリーズは、従来のアモルファス変圧器に比べ,より高効率化,より小型化,より低騒音化を実現し、トップランナー変圧器の上位機種とし、省エネルギー型変圧器市場を拡大し、地球温暖化防止に貢献します。
*トップランナー方式:省エネルギー法で指定するもの(特定機器)の省エネルギー基準を、その機器で現在商品化されているうちで最も優れている製品の性能を基に設定し、目標年度を定めてエネルギー消費効率を高めていくように普及促進する方式。
【開発コンセプト】
このたび開発したAMT Xシリーズは、トップランナー変圧器の標準化に際し、変圧器需要家の更なる省エネを図る為のツールとして、より汎用性を追及し省エネ市場ニーズに対応するための変圧器であります。モールド変圧器では高占積率巻線技術の開発、コイル形状の改良によりモールド樹脂の使用量削減およびコイルの小型化、鉄心の最適設計化を図り、省エネルギー効果と同時にコンパクト化を実現した「Superアモルファスモールドコンパクトシリーズ」をラインナップに追加いたしました。これにより、モールド変圧器に要求の多い、キュービクル式高圧受電設備への収納化でアモルファス変圧器の導入をより容易にいたしました。油入変圧器では巻線のコンパクト化、節油対策も行い軽量化を図りました。
【日立産機の目標】
日立産機はアモルファス変圧器市場の拡大を進め、受配電設備における省エネソリューションビジネスをより強固なものといたします。現在、変圧器市場全体でアモルファス変圧器の割合は6%程度ではありますが、AMT Xシリーズの発売を期に10%超過を早期に実現します。日立産機のアモルファス変圧器販売計画としては、07年度50億円、08年度70億円とし、国内トップシェアを維持し、変圧器全体では2008年度国内シェア40%を目指します。
なお、本製品は5月23日から東京ビッグサイトで開催される「2007電設工業展」(主催:社団法人日本電設工業協会)に出展いたします。
以上