ダイキン、フッ素系UV硬化型防汚添加剤「オプツールDAC」を発売
ディスプレイ表面の汚れや指紋の付着防止に効果を発揮する
フッ素系UV硬化型防汚添加剤「オプツールDAC」を本格販売
ダイキン工業株式会社は、表面機能材料としてフッ素の特長である撥水・撥油性に加え、優れた防汚性(指紋付着防止)と滑り性能を発揮するフッ素系UV硬化型防汚添加剤「オプツールDAC」を開発し、5月上旬より本格販売を開始します。
「オプツールDAC」は、プラスチックや金属などの基材表面に広く使用されるUV硬化型アクリル系ハードコート剤に少量添加することで、フッ素独特の指紋などの汚れが付着しにくく、優れた撥水・撥油性、滑り性能で汚れが拭き取りやすいという特長をハードコート剤表面へ付与することができます。さらに、ハードコート剤と強固に化学結合するため優れた防汚効果が持続します。
UV硬化型ハードコート剤が多用される基材表面(例:液晶、プラズマディスプレイやタッチパネルなどの画面、携帯電話や携帯ゲ-ムなどのモバイル機器外装、大容量型光学メディアのディスク表面や光学レンズなど)で求められる指紋や皮脂などの付着防止や汚れの簡単な拭き取りというニーズに対応できるため、このような分野を中心とした需要を見込んでいます。
【 オプツールDAC 添加による表面特性 】
(1)防汚性に優れる
従来のフッ素系、シリコン系防汚剤では解決できなかった指紋による汚れに対して効果を発揮し、簡単に拭き取ることができます。
(2)撥水・撥油性に優れる
水分、油分などをよくはじくため、汚れが付着しにくく、拭き取りもスムーズです。
(3)滑り性能に優れる
表面に滑りやすさという機能を求めるニーズにも応えることができます。
(4)防汚耐久性に優れる
ハードコート剤との強固な化学結合で優れた防汚性が長期間持続します。
(5)光学特性への影響が少ない
添加量が少量のため反射率などの光学特性の影響は殆んどありません。
【 オプツールDAC 使用方法 】
UV硬化型アクリル系ハードコート剤へ添加(固形分比で0.5 ~5.0%)して使用します。
オプツールDACの添加によって、塗装プロセスを変更する必要はありません。
【 オプツールDAC 添加の用途例 】
・AV機器、OA機器、ATM、液晶TV、プラズマTVなどのディスプレイ用ハードコート剤
・携帯電話、携帯ゲーム機器、ノートパソコンなどのモバイル機器、家電用ハードコート剤
・光学メディア用(Blu-ray、HD-DVDなど)の表面保護ハードコート剤
・光学レンズ用ハードコート剤
【 参考 】UV硬化型アクリル系ハードコート剤
プラスチックなど表面硬度が低く傷つきやすい材料は、表面にハードコート処理が施されるのが一般的で、必要とされる硬度や硬化速度、密着性で豊富な品種を持つアクリル系が多く使用されており、中でも硬化のエネルギー源を紫外線で行うUV硬化型が低温で処理でき硬化時間が短く経済的で生産性が良いなどの利点から広い用途で採用されています。
(※ 製品画像などは関連資料を参照してください。)