松下、有料駐車場や商業施設など向け「DSRC路側無線装置」を受注開始
有料駐車場、商業施設、工場の入退場などに効果を発揮
ETC車載器の利用車番号サービスに対応する機器組み込み可能な
小型の民生用「DSRC(※1)路側無線装置」の受注を開始
品名 DSRC路側無線装置(無線部、通信制御部)
品番 無線部 ES-7H77A、通信制御部 ET-3078B
価格 オープン
松下電器産業株式会社 パナソニック システムソリューションズ社(代表者:遠山敬史)は、ETCで利用される無線通信方式であるDSRC(※1)を用いた小型の民生用DSRC路側無線装置を開発し、2007年5月1日から受注を開始します。
※1 DSRC:
狭域通信(Dedicated Short Range Communications)の略で、ETCに使用されている無線通信技術のこと。大量の情報を高速で受発信可能です。この技術を応用し、現在のETC以外のサービス及び料金収受での利用を当社も含め、各社が検討中です。
<主な特長>
1.メンテナンス性を重視した無線部と通信制御部の分離型
2.通信制御部は体積比で約1/15(当社比)の小型化を実現
3.ETC車載器の固有情報を通信制御部に登録し、照合することが可能
4.LAN/シリアル/DIO(※2)の多様なインターフェースを有し、簡易ゲートから統5.合管理システムまで様々な上位機器・システムとの接続が可能
※2 DIO: Digital I/Oの略。フォトカプラによる絶縁入力及びフォトモスリレーによる無電圧接点。
【装置外観】
※ 関連資料参照
【お問い合わせ先】
松下電器産業株式会社
パナソニック システムソリューションズ社 ソリューション本部
戦略マーケティンググループ TEL:045-540-5122
【商品開発の背景】
ETCは2001年から高速有料道路での自動料金収受サービスとして開始され、2006年3月には、国土交通省がETC車載器の利用車番号を民間に開放し、民間企業が利用車番号を決済などに利用できるようになりました。
ETC車載器のセットアップ台数も順調に拡大し、約1700万台(2007年4月10日現在)となっております。利用車番号の開放により、今後は、民間駐車場でのサービスや工場での車両入出門管理など、ETCを応用したサービスの増加が見込まれています。
このたび当社が開発したETC車載器対応のDSRC路側無線装置は、メンテナンス性を重視し、無線部と通信制御部で構成されます。通信制御部は従来機種と比較し、体積比が約1/15となっており、ゲート機器等に組み込むことも容易です。
本装置を導入することで、ETC車載器によるスムーズな入出庫が実現でき、高い利便性を提供します。例えば駐車場利用者は、事前にETC車載器のIDを登録するだけで、毎日のパスカード定期券の駐車場機器への挿入や駐車券による出口での精算処理などが不要となります。
なお本装置では、ETC車載器のIDを通信制御部に直接登録することも可能です(※3)。そのため、サーバーなどの管理装置を接続せずに、無線で取得したIDの照合を本装置単独で判別。さらに判別した結果をLAN/シリアル/DIOなど多様な形式で出力可能なため、既存のゲートシステムと高い親和性を持ち、費用対効果の向上が図られています。
※3 登録時には登録用PCが別途必要です。一度登録すれば通信制御部のみで運用できます。
【サービス概要図】
※ 関連資料参照
【仕様】
※ 関連資料参照