日立、米社と臨床化学分析装置のアメリカでの販売・保守業務の委託契約を締結
日立とアルファ・バッサーマンDT社が臨床化学分析装置の
アメリカにおける販売および保守業務の委託契約を締結
株式会社日立製作所(執行役社長:古川一夫/以下、日立)とアルファ・バッサーマン・ディアグノスティック・テクノロジーズ社(Alfa Wassermann Diagnostic Technologies, LLC)(社長:ダグラス・ダン/以下、アルファ・バッサーマンDT社)は、このたび、日立の診療室検査機器市場(POL市場)向け臨床化学分析装置に関する、アメリカ合衆国における販売および保守業務の委託契約を締結しました。今回は、最初の製品として、小規模医療機関向けの卓上型臨床分析装置「日立クリニカルアナライザーS40」を米国食品医薬品局(FDA)の承認が下り次第、アルファ・バッサーマンDT社から販売を開始します。
近年、アメリカでは、小規模医療施設における小型の迅速検査装置の需要が急速に拡大しています。多くの小規模施設では院内で臨床化学検査をする設備を持たず、商用ラボに外注することで対応しています。しかし、結果を得るまでに時間がかかったり、品質保持についての不安などの問題があり、開業医などがその場で検査結果を得て診療時に利用することが可能な技術への需要が伸張しています。
こうした中で、日立とアルファ・バッサーマンDT社は、日立の臨床化学分析装置に関する、アメリカ合衆国における販売および保守業務の委託契約を締結しました。今回は、最初の製品として、患者の臨床検査をその場で迅速に実施できる小規模医療機関向けの卓上型臨床分析装置「日立クリニカルアナライザーS40」をアルファ・バッサーマンDT社から、米国食品医薬品局(FDA)の承認が下り次第、販売を開始します。
今回の発表にあたり、両社は以下のコメントを寄せています。
■三巻 弘(株式会社日立製作所 パーソナルヘルスケアベンチャーカンパニー カンパニー長&CEO)
私達は、アルファ・バッサーマンDT社と共に米国の診療室検査機器市場にソリューションを提供できることをとても嬉しく思います。アルファ・バッサーマンDT社は、診療室検査機器市場におけるリーディングカンパニーであり、長期的な関係を築いていきたいと考えています。また、日立のクリニカルアナライザーは米国における開業医のニーズを確実に満たすものと確信しております。
■ダグラス・ダン(アルファ・バッサーマン・ディアグノスティック・テクノロジーズ社 CEO)
今回の契約を通じ、画期的でエキサイティングなソリューションを開業医に提供するという私達の目標の実現を助けてくれるパートナーを得ました。私達の戦略の焦点は、既存の事業を強化拡大し付加価値を見出すことのできる、新しい技術を導入することにあります。
今後、日立とアルファ・バッサーマンは、両社の強みを結集し、装置、周辺機器およびサポート面のすべてに充実したトータルソリューションの提供をめざしていきます。
なお、両社は2007年7月17日カリフォルニア州サンディエゴで開催される米国臨床化学会(AACC)年次学会総会で「日立クリニカルアナライザーS40」を展示・紹介する予定です。
■アルファ・バッサーマン・ディアグノスティック・テクノロジーズ社について
アルファ・バッサーマンDT社は、病院検査室や獣医診療所を中心に急速に発展しつつあるPOL市場を主な対象に検査装置と試薬の供給・販売を行う、医療業界のリーディングカンパニーです。アルファ・バッサーマンDT社の製品は、大手製薬会社、学術研究所、動物管理研究所など、多くの医療機関、研究施設で利用されています。
以上