新日鉄ソリューションズ、ユーティリティ・データセンターサービスを今秋から提供開始
仮想化・統合管理されたデータセンター上で、
ユーティリティ・データセンターサービスを提供開始
~グリッド・ユーティリティ技術を活用~
新日鉄ソリューションズ株式会社(本社:東京都中央区新川二丁目20-15、代表取締役社長:鈴木繁、以下新日鉄ソリューションズ)は、ビジネスの急速な変化に対応したITリソースの迅速かつ有効な活用という顧客ニーズに応えるため、仮想化・統合管理されたデータセンター上でグリッド・ユーティリティ技術を利用したユーティリティ・データセンターサービスを2007年10月から提供開始いたします。
ビジネスの急速な変化に柔軟かつ機敏に追従するためのITインフラ技術として、グリッド・ユーティリティ・コンピューティングが注目を集めています。しかしながら、同技術適用のシステムをユーザー企業自ら運用することは難易度が高く、データセンター上でのサービス提供が求められています。
新日鉄ソリューションズは、1992年に他社に先駆け免震型構造のデータセンターの稼動を開始、以来、運用アウトソーシング、システム遠隔監視サービスの提供、インターネット接続サービスのユーティリティ化実現などデータセンターサービスの高度化を順次図ってきました。更なる高度化を目指し、2005年12月から自社内に設立したグリッド・ユーティリティ・コンピューティングの検証施設NS Solutions Grid/Utility Computing Center(NSGUC)内で、200ノード超の検証環境を用い、仮想化やプロビジョニングツールの評価検証、ハード障害時のシステム挙動検証等、高性能・高機能で信頼性の高いユーティリティ・データセンターサービスの実用化に向けて様々な準備を行ってきました。
今回これまでの1年半に及ぶ様々な検証成果を生かし、分散された3箇所のデータセンター上に大規模グリッド環境(223ノード、446CPU)上を構築、2007年10月から顧客企業に対して統合ユーティリティ・データセンター・サービス“absonne”(アブソンヌadvanced business space on network)の提供を開始します。
統合ユーティリティ・データセンター・サービス“absonne”は、新日鉄ソリューションズの長年のデータセンター運用経験で培われた運用ノウハウと、プロビジョニング等の最先端のグリッド・ユーティリティ構築・運用ノウハウを融合させ高性能・高機能で信頼性の高いサービスを提供します。お客様は、必要なITリソースを必要に応じて月次単位で利用できるため、システム構築の際に必要となるビジネス成長を見越した余裕あるITインフラ設計が不要になり、ITリソースに対する初期投資およびトータルコストを抑えることが可能となります。また、ビジネス成長に伴いITリソースが不足した場合、従来はITインフラの設計・調達・構築に3ヶ月かかっていましたが、absonneでは、調達期間を一気にゼロとすることが出来るため、ビジネスの成長に迅速に対応することが出来ます。更に、システム増強作業に伴うシステム停止時間も、自前構築の場合は、通常半日以上かかりますが、absonneを利用すると、システム増強時のサービス停止が無くなります。新日鉄ソリューションズは、これらの特長を生かし、小さく始めて大きく成長させるビジネスモデルを持つネット系企業を中心に本サービスを提供していきます。
更に、今回のサービスに加えて、アプリケーション構築・運用の最適化も見据えて、SaaS(Software as a Service)型のアプリケーション基盤提供も視野に入れていきます。具体的には各種ユーザーアプリケーションが使用する共通機能をコンポーネント化し、absonneで提供するユーティリティ・サービスに組み合わせ、アプリケーション基盤としてサービス提供することで、企業のビジネススピード加速化に寄与します。
新日鉄ソリューションズは、お客様の将来のビジネス拡大・変化を視野に入れ、最適なソリューションをご提案いたします。
以 上
「absonne」(アブソンヌ)とは
1)統合管理されたデータセンター環境の上で提供される高性能・高機能かつ信頼性の高いユーティリティ・サービスです。
(ア)ITインフラリソース(サーバ、ストレージ、ネットワーク、セキュリティ、ミドルウェア)が仮想化、コンポーネント化されるため、システムの最適リソース配置、スピーディな構築・拡張、オンデマンド対応が実現します。
(イ)品質管理、性能管理、プロビジョニング等、高度なマネジメントサービスにより、ビジネスの変化に迅速かつ機敏に対 応できる拡張性、高度なセキュリティ、可用性を確保することが出来ます。
更にお客様は、
2)従来ネットワーク、サーバ、ストレージ等のITインフラの設計・調達・構築に要していた多くの時間(平均3ヶ月程度)を一気に圧縮することが出来ます。
3)更に、運用フェーズにおいても、煩雑なITインフラリソースの調整や管理から開放されることで、アプリケーションの開発や本来のビジネスに集中することが可能になります。
(ア)ユーティリティ・サービスを利用することでTCO(total cost of ownership)の抑制が可能になります。
・ピーク時性能を見込んだ設備投資の余剰分圧縮
・冗長化のための過剰投資を抑制等々
(イ)ユーティリティ・サービスを利用することでシステムコストの変動リスクを抑制することが可能になります。
4)グリッド・ユーティリティ環境のメリット、実用性を実感するために、まずは自社アプリケーションを、新日鉄ソリューションズの環境を使って検証してみるところからスタートすることが出来ます。
5)本番環境のみならず、並行開発、テスト環境、災害発生時のDisaster Recoveryサイトとしても利用可能です。
※新日鉄ソリューションズは、去る3月19日、「システムトランスフォーメンションを実現する次世代工法」として、SOA適用のための次世代工法NSFLEASY(エヌエスフリージー)ITインフラを最適化する次世代工法NSGRANDIR(エヌエスグランディール)を発表しました。これら二つは、いずれもお客様自身の資産としてのシステムを設計構築するための工法です。
今回発表するabsonneは、新日鉄ソリューションズが保有するデータセンター、ITリソース(サーバ、ストレージ、ネットワーク、セキュリティ、ミドルウェア)、それに付帯するマネジメントサービスをユーティリティ・サービスとして、新しく提供するものです。
・NS Solutions、NSロゴは新日鉄ソリューションズ株式会社の登録商標です。
・本文中の会社名および商品名は、各社の商標または登録商標です。