米アドビ、ビジネスプロセスの合理化・自動化を支援するソリューションを発売
アドビ システムズ社、
ビジネスプロセスの合理化、自動化を支援する新製品
Adobe LiveCycle Enterprise Suiteを発表
顧客、市民、パートナーとの関わり方を一新するソリューションを提供
米国カリフォルニア州サンノゼ発(2007年6月4日)Adobe Systems Incorporated(NASDAQ:ADBE)(本社:米国カリフォルニア州サンノゼ、以下アドビ システムズ社)は、企業や行政機関において、顧客や市民、パートナー、サプライヤーとの効果的な関わりを実現するプロセス自動化ソフトウェアの統合ファミリー製品であるAdobe(R) LiveCycle(TM)の新バージョン、「Adobe LiveCycle Enterprise Suite(ES)」を発表しました。Adobe LiveCycle ESは、Adobe Flex(TM)とPDFの技術を統合した各種機能を搭載するとともに、世界中に広く普及したAdobe Flash(R) PlayerおよびAdobe Reader(R)プラットフォームを活用して、組織内の情報やプロセスと組織内外の人々とをより簡単に結びつけることによって、全く新しい顧客との関わり方を実現するアプリケーションです。
従来、多くの行政機関や企業が、オンラインサービスを提供しているにもかかわらず、その使い勝手の悪さから、電話や実際に窓口に出向くなどの、従来のコストのかかるコミュニケーション方法からの移行が十分に進んでいませんでした。LiveCycle ESは、FlashやPDFの持つリッチかつセキュアなユーザインターフェースとプロセス自動化の機能を活用することで、これまでの使い勝手の悪さを改善します。各種申請や登録手続き、クレーム処理やガイダンスに従って行うセルフサービス等、その用途やシーンに応じたアプリケーションの構築を実現し、今までうまく機能しなかったこれらのオンライン手続きを改善し、利用率やコンバージョンレートの向上を可能にします。
欧州でヘルスケア業界向けデータサービスとソフトウェアを提供する先進企業であるCegedim社の最高情報責任者、ディディエ フルーリ(Didier Fleury)氏は、「当社は、社内プロセスおよび顧客向けサイトと連動するプロセスのいずれにも、複数の人間が関わり、社内外で書類を閲覧、承認する業務が発生しています。Adobe LiveCycle ESを使うことにより、バックエンドの基幹システムやワークフローを、従業員やパートナー、顧客が実際に接するフロントエンドのプロセスに、簡単に統合することができるようになります。ワークフローが自動化され、安全性が高まれば、当社の事業効率が向上するばかりでなく、各プロセスの管理を確実に行うことができるため、コンプライアンス遵守の面でも大きなメリットがあります。当社はすでにAdobe LiveCycle ESのベータ版を導入しており、その高い効果を実証しています。製品版が導入された際には、社内外に広がる当社の業務効率がさらに向上されることでしょう」と述べています。
Abbott Labs社の最高情報責任者であるプレストン サイモン(Preston Simon)氏は、「当社は、研究開発や評価に関するデータ、フォームや資料を作成、記録、保管することや、意思決定者と決定理由を明確に把握するためのプロセスの革新に努めていますが、Adobe LiveCycle ESによって、まさしく当社が求めるプロセスが実現できます。Adobe LiveCycle ESを導入することにより、社内の基幹システムと各種ドキュメントプロセスを統合することができるだけでなく、当社の製品に関する意思決定のプロセスに、全世界に広がるプロジェクトチームのメンバーを参加させることができます。同時に、当社の規制対応プロセスにおいても、コスト削減からリスクの軽減まで、あらゆる面を改善することが可能です。今後は、当社のプロセスを医師や研究所などの社外関係者にまで拡大させることで、当社の規制要件を満たしていく予定です」と述べています。
Adobe LiveCycle ESは、世界の人々の製品やサービスとの関わり方を変革し、人々が製品やサービスから得る利便性の拡大に貢献します。たとえば金融機関であれば、Adobe LiveCycle ESを使って高品質のセルフサービス アプリケーションを顧客に提供してオンデマンド型サービスの拡充を図ると同時に、プロセスを簡素化してコストを最小限に抑えることができます。また、行政機関は市民に提供するサービスの幅の拡大や、提供するサービス品質の向上、処理速度の迅速化が達成できるとともに、機密情報の保護や非効率的な業務の改善が可能です。
U.S.Bank社ドキュメントソリューションズグループのアプリケーションマネージャーであるポール ヘイズ(Paul Heyes)氏は、「Adobe LiveCycle ESによって、前バージョンのLiveCycleを基に、さらにワークフローを改善して日常業務における従業員や顧客との関わり方を一層優れたものにすることができます。また、ドキュメントに対するセキュリティの強化や電子署名への対応など、重要な機能も簡単に実装することができます。Adobe LiveCycle ESは、当社のワークフローを改善して業務の迅速化とコスト削減を実現します」と述べています。
Adobe LiveCycle ESは、組織にとって非常に重要な意味を持つ市民や顧客とのプロセスを構築、管理、最適化することができる、拡張性の高い複数のソリューションコンポーネントで構成されます。行政機関や企業は、ウィザード形式のフォームガイドやFlash技術に基づいたグラフィック機能を活用することで、ユーザがオンラインから情報を提供、受け取る際のプロセスに大幅な革新をもたらすことが可能になります。データの取り込みが完了すると、Adobe LiveCycle ESは、取り込んだデータに対してルールの適用、データの記録、Webサービスでの展開など、プロセスの自動化を実行します。
Adobe LiveCycle ESには、インタラクティブなダッシュボードや、ダイナミックで大量処理が可能な印刷機能など、優れたデータ出力機能を備えています。また、機密情報の保護に対しては、著作権管理、ドキュメント認証、電子署名などの各種機能が提供されます。
【 製品構成 】
Adobe LiveCycle ESは、よく使われる機能毎にパッケージされた”ソリューションコンポーネント”と、それぞれのソリューションコンポーネントを統合した「LiveCycle ES Business Transformation Edition」と「LiveCycle ES Data Capture Edition」という2つの”エディション”が提供されます。LiveCycle Data Capture Editionは、LiveCycle Forms ES、LiveCycle Data Services ES、LiveCycle Barcoded Forms ES、LiveCycle Reader Extensions ESの4つのソリューションコンポーネントで構成されています。LiveCycle Business Transformation Editionは、LiveCycle Data Capture Editionの構成コンポーネントに加え、LiveCycle Process Management ES、LiveCycle Digital Signatures ES、LiveCycle Rights Management ES、およびLiveCycle Output ESの8つのコンポーネントで構成されています。尚、日本語版の出荷時期は2007年夏を予定しています。
Adobe LiveCycle ESに関する詳しい情報はwww.adobe.com/jp/products/livecycle/をご覧ください。
【 アドビ システムズ社について 】
アドビ システムズ社は、時間や場所、利用するメディアや機器を問わず、あらゆるユーザの、アイデアや情報との関わり方に変革をもたらしています。アドビ システムズ 株式会社はその日本法人です。同社に関する詳細な情報は、Webサイトhttp://www.adobe.com/jpに掲載されています。