資生堂と日本シエーリング、医療用医薬品「ル・エストロジェル」で共同事業契約を締結
資生堂と日本シエーリング、メノポーズ世代女性のための医療用医薬品
「ル・エストロジェル(R) 0.06%」共同事業契約を締結
株式会社資生堂(本社:東京都中央区、社長:前田新造、以下資生堂)と日本シエーリング株式会社(本社:大阪市、社長:ジャン-リュック・ロビンスキー、以下日本シエーリング)は、2007年4月25日付けで「ル・エストロジェル(R) 0.06%」(以下、「ル・エストロジェル(R)」)に関する共同事業契約を締結いたしました。
「ル・エストロジェル(R)」は、天然型のエストロゲンを腕に塗ることにより、メノポーズ世代*に特有の症状を改善する医療用医薬品です。本剤は、肝臓での代謝を受けず、皮膚への刺激が少ない日本初のジェル製剤です。海外では、1974年にブザン社がフランスで承認を得て以来、30年以上の実績を有し、現在までに100 カ国以上で承認/販売されています。
日本では資生堂が、医療用医薬品として1995年より開発を開始し、2006年10月に新薬として製造販売承認を取得いたしました。共同事業契約に基づき、本製剤の独占販売を日本シエーリングが行います。
現在日本では、約2000万人のメノポーズ世代の女性の多くが、エストロゲン欠乏による不調(ほてり・のぼせなどの血管運動神経症状)を抱えていると言われています。コーポレートメッセージに「一瞬も一生も美しく」を掲げ、化粧品事業を中心に人々の美と健康を支援する資生堂と、女性医療におけるグローバルリーダーの実績を活かし、女性のヘルスケア・パートナーを目指す日本シエーリングは、「ル・エストロジェル(R)」を通じ、メノポーズ世代の日本女性のニーズにお応えしてまいります。
日本シエーリングの目指すクオリティ・エイジング(QA)への貢献、それはいつまでも自分らしく元気に毎日を過ごしたいと願うメノポーズ世代の女性の健やかなエイジングを支えるということです。本製品により、日本シエーリングは、女性向け医薬品の製品ラインナップをより一層充実させ、女性のクオリティ・オブ・ライフ(QOL)とクオリティ・エイジング(QA)に貢献してまいります。
*「メノポーズ世代」とは、閉経(50歳前後)をはさんだ約10年間、エストロゲン欠乏による心身の様々な不調と向き合う世代の女性を指します。
【 「ル・エストロジェル(R)」について 】
「ル・エストロジェル(R)」は、女性の卵巣から分泌されているものと同じ、天然型の女性ホルモン(エストラジオール)を含有するジェル製剤で、腕に塗ることで体内に女性ホルモンを補うことができます。肝臓での代謝を受けないこと、皮膚への刺激が少ないこと、一定量のジェルが取り出せるプッシュ式ボトルを採用しており使用が簡便であるといった特徴を持つ日本初のジェル製剤です。
本製剤の効能・効果は、更年期障害及び卵巣欠落症状に伴う血管運動神経症状(Hot flush 及び発汗)です。
【 資生堂について 】
株式会社資生堂は、1872年(明治5年)に日本初の洋風調剤薬局として東京・銀座に創業し、化粧品事業には1897年(明治30年)に参入しました。「新しく深みのある価値を発見し、美しい生活文化を創造する」という企業理念のもと、化粧品事業を中心に、トイレタリー事業やヘルスケア事業(美容・健康食品やOTC 医薬品)、フロンティアサイエンス事業(医療用医薬品や美容医療、クロマトグラフィー、マテリアル事業)などを展開しています。医薬品事業では、1987年に資生堂薬品株式会社を設立し1988年にOTC 医薬品事業に参入しました。医療用医薬品事業には1993年から参入しています。取扱い商品には、化粧品原料でもあるヒアルロン酸を活用した眼科手術補助剤「オペリード」や、化粧品の製剤化技術を活用した抗ウィルス剤「カサール」があります。
【 日本シエーリングについて 】
日本シエーリングは本年7月、バイエル薬品株式会社と統合し、医療用医薬品事業を担うバイエル・シエーリング・ファーマ事業本部として新たにスタートします。同事業本部の本社であるバイエル・シエーリング・ファーマ社はドイツ・ベルリンを本拠地とする世界的なスペシャリティ医薬品企業であり、ウイメンズヘルスケア、画像診断薬、治療薬、血栓止血領域、プライマリーケア、オンコロジーの6 領域に注力し、研究開発及び事業活動を展開しています。バイエル・シエーリング・ファーマ社は、その革新的な製品で、世界のスペシャリティ医薬品市場における主導的ポジションを目指します。そして、新しいアイディアを活かして医療の進歩に貢献し、人々のクオリティ・オブ・ライフの向上に努めます。