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ニュースリリースのリリースコンテナ第一倉庫

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2024'05.16.Thu
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2007'06.22.Fri

島津製作所、中国排水規制市場に特化したCOD監視用オンラインUV計を発売

急速に拡大する中国の排水規制市場に対応

-新方式のオンラインUV計を投入しシェア30%獲得を目指す-


 島津製作所は、中国排水規制市場に特化したCOD(*)監視用オンラインUV計(型名:UVM-4020)の販売をこの6月に開始します。なお、本製品は6月21日から北京で開催される中国国際環境保護展に出展します。
 
*COD(化学的酸素要求量) : 水中の汚染源となる有機物を、酸化剤で分解するときに消費される酸素量。また、汚染源となる有機物を微生物で分解する時に消費される酸素量をBOD(生物化学的酸素要求量)といい、ともに水中の汚れの程度を示す値で、数値が高いほど水質が汚れていることを示す。


【新製品開発の背景】 
 急速な経済成長にともない環境保全のための対策を強化している中国では、第10次5ヵ年計画(2001~2005年)で約3,000ヶ所の事業所に水質モニタ(TOC(*) 計、COD計)が設置され、第11次5ヵ年計画(2006年~2010年)では約7,000ヶ所に導入されると予測されています。中国政府は、2005年9月に、従来使用されてきたCOD計やTOC計に加え、試料に紫外線を照射するだけで計測できメンテナンスが容易なUV計の使用を認めました。その後、有害な試薬を使用するCOD計に代えて、従来使用されてきたTOC計とUV計の使用を推奨しています。これにより、2010年までにオンラインUV計は約5,000台、約50億円の市場規模が見込まれています。

 当社は、水質モニタとしてオンラインTOC計を中国市場に投入してきましたが、今回のUV計導入の動きに対し、他社と差別化した中国市場向けのオンラインUV計を開発しました。UV計の新規導入とCOD計の代替需要により、2010年までにオンラインUV計のシェア30%を目指します。また、中国・蘇州工場での生産の現地化を進め、コスト競争力と市場ニーズに応える体制を強化していきます。


*TOC(全有機体炭素) : 水中の汚染源となる有機物を酸化分解して全炭素を直接的に計測する方法。この数値は有機汚濁の指標となるため、河川、湖沼、海域といった自然水や工場排水などの監視、ボイラ水、純水、超純水などの有機性不純物の管理に用いる。


【新製品の特長】 
<COD値とUV値とのより高い相関を得られる独自技術の“重み付け多波長吸光度測定(WMW)法”>
 中国の排水規制での有機汚濁の指標はCOD値ですが、UV値をCOD値として出力するためには相関が良好であることが必要です。しかしながら、従来の単波長測定では測定対象となる排水の水質が変動するとき,また固形浮遊物が多いときは相関が悪くなることがあります。この欠点を補うために、紫外域の多波長測定を行い、排水中の有機物の状態に応じて相関を最適化する独自技術を開発しました。これにより、単波長を用いたUV計では相関が低く適用できなかった排水にもUV計を適用することも可能となります。 

<WMW法の重み付け係数は自動計算>
 WMW法では、測定対象の排水ごとに相関関係を最適化するための重み付け係数は、自動演算処理ソフトウエア(AcoWMW法)で最適な重み付け係数を自動計算し設定します(標準付属品)。具体的には、本体に差し込んだCFカードに測定対象の排水のUV値を記録して、AcoWMWソフトがインストールされているPCにCFカードでデータを移して、COD値を手入力するだけで、すべて自動で最適な重み付け係数を計算しCFカードに記録します。後はこのCFカードを本体に戻せば、係数の設定は完了となります。 

<試料性状に適したセル洗浄が可能>
 セルは排水に接する検出器の窓にあたる部分であり、多様な汚れに対応できる洗浄方式が不可欠です。
・ワイパーによる間欠自動洗浄が可能で洗浄頻度は汚染の程度に応じて変更できます。
・自動校正モデルのTYPE IIでは、測定セルに純水をながした状態で自動洗浄できます。
・オプションの洗浄液供給セットにより、洗浄液を使用でき、ワイパーでの拭き取りだけでは落ちにくい汚れも除去できます。測定セルに薬液が入った状態でワイパーが作動します。
・測定セルは容易に脱着、分解できますので分解洗浄が簡単です。

<ゼロ・スパンの自動校正が可能>
・標準モデルTYPE Iは、校正液供給セット(オプション)にゼロ水を注水して、操作画面でゼロ校正、スパン校正フィルターによるスパン校正、濁度校正フィルターによる濁度校正を行うことができます。
・自動校正モデルのTYPE IIでは、ゼロ水も自動供給されるので、予め設定された周期で自動的に校正を実施し、校正履歴も保存されます。

<低濃度から高濃度まで広い測定範囲>
・5mm、10mm、25mmという、セル長の異なる3種類のセルを選択可能です。低濃度から高濃度の排水に対応可能です。 
・測定セルは現場で容易に交換できるので、設置後の排水の濃度変化にも柔軟に対応できます。

<1年分の測定データが保存可能>
・吸光度値、換算COD値など35日分を表示可能です。
・校正履歴、起動履歴(停電した時間帯がわかる)を保存・確認できるので、過去の測定状態を容易に知ることができます。
・CFカードに保存したデータは、Excel等PC上の表計算ソフトで扱うことが出来ます。1年分のデータ保存が可能です。

<Modbus方式によるデータ通信が可能>
・中国国家環境保護総局の標準である、Modbus方式によるデータ通信に対応しています。
・シリアル通信のRS-485(標準)、RS-232C(オプション)が使えます。


【製品の概要】 
名   称 : COD監視用オンラインUV計 UVM-4020
装置寸法 : W465×D353×H1500(mm)
定   価 : 標準タイプ TYPE I  200万円~(税抜き)
         自動校正タイプ TYPE II 250万円~(税抜き)

発   売 : 2007年6月
販売目標 : 2010年までに1,500台以上

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