ルネサステクノロジ、NTTドコモなどと共同開発のワンチップLSIのサンプル出荷を開始
NTTドコモ、富士通、三菱電機、シャープと共同開発の デュアルモード通信対応ワンチップLSI「SH-Mobile G2」のサンプル出荷を開始
株式会社ルネサス テクノロジ(本社:東京都千代田区、会長&CEO:伊藤達、以下ルネサス)は、株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ(以下NTTドコモ)、富士通株式会社(以下富士通)、三菱電機株式会社(以下三菱電機)、シャープ株式会社(以下シャープ)と共同開発中のHSDPA/W-CDMA方式とGSM/GPRS/EDGE方式に対応したデュアルモード通信端末向けワンチップLSI「SH-Mobile G2」を、富士通、三菱電機、シャープの携帯電話向けに評価用サンプルとして2006年9月末から出荷を開始しました。
SH-Mobile G2は、FOMA(R) などのW-CDMAのグローバルな普及促進と対応端末のコスト低減を狙いとして、デュアルモードベースバンドLSIとアプリケーションプロセッサ「SH-Mobile」を統合した、「SH-Mobile G series」の第2弾製品です。第1弾の「SH-Mobile G1」は、NTTドコモとルネサスが共同開発しており、W-CDMAとGSM/GPRSの通信方式に対応しています。続くSH-Mobile G2では、HSDPA及びEDGE対応に機能拡張し、最大3.6Mbpsの通信速度を実現します。また、富士通、三菱電機、シャープが共同開発に加わることで、SH-Mobile G2とOS・ミドルウェア・ドライバなどの基本ソフトウェア群、及び電源ICやRFICなどの共通デバイスをリファレンスとして一体化して携帯電話プラットフォームを構築し、端末への実装を容易化します。この携帯電話プラットフォームの提供により、携帯電話メーカーは、共通機能の独自開発が不要となるため、携帯電話の開発期間・コストを低減し、自社端末の差別化・優位化に注力できます。
ルネサスのシステムソリューション第二事業部副事業部長 川崎郁也は次のように述べています。
「ベースバンド統合型アプリケーションプロセッサ"SH-Mobile G series"の第2弾として、SH-Mobile G1に引き続き、FOMAなどW-CDMA端末向けにSH-Mobile G2を提供でき、大変嬉しく思います。SH-Mobile G2を、競争力ある高性能な携帯電話プラットフォームのコアとし、国内外の市場に積極的に展開することで、ルネサスはW-CDMA市場の発展に貢献してまいります。」
ルネサスは、2007年第3四半期(7月‐9月)にSH-Mobile G2の量産を開始する予定です。そして、FOMAのみならず全世界のW-CDMA市場に対して、本LSI搭載のW-CDMA携帯電話プラットフォームを提供してまいります。
*FOMA(R)はNTTドコモの登録商標です。その他記載の製品名、会社名、ブランドはそれぞれの所有者に帰属します。
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