並びにヨーロッパ地区金融統括会社設立
スミダコーポレーションは本日(12月21日)ドイツのSTELCO GmbH社を買収する件で合意に到り、並びにヨーロッパ地区の金融統括会社を設立しました。
【1】STELCO GmbH社買収について
1.買収の概要
スミダグループは、STELCO GmbH社(以下STELCO社(ステルコ社))の株主とSTELCO社の発行済株式全数を10,500千ユーロ(約14億6千万円)で取得することで合意いたしました。STELCO社の社名及び同社の経営陣の異動はありません。なお、STELCO社への出資は【2】で説明しますSumida Holding Germany GmbH(スミダ ホールディング ジャーマニー)が行います。
2.買収の目的
ヨーロッパ市場でのスミダの営業活動と会社のプレゼンスを高めることは、アジアや他の地域と比較して、今後の成長戦略遂行上、非常に重要な課題となっております。今回のSTELCO 社の買収は、ヨーロッパ市場攻略の足がかりとしてスミダにとって重要な地歩を占めるものと期待されます。
STELCO社は、ドイツに事業拠点を持ち、チップインダクタ、セラミックキャパシタ等受動電子部品を製造・販売しています。同社は1999年設立以来、ヨーロッパ市場の厳しい環境の中で、昨年12月期に売上高14百万ユーロ(約19億円)、当期利益764千ユーロ(約1億円)と堅実に業績を上げています。主な販売先は自動車関連向け(約40%)、通信機器向け(約20%)、産業・医療機器向け(約16%)です。販売地域はドイツ国内およびヨーロッパが主です。(ヨーロッパ内売上比率:約90%)
スミダでは今回の買収によって次のような相乗効果を見込んでおります。
(1)スミダ製品のSTELCO社の販売網を通じてのヨーロッパ市場での拡販
(2)STELCO社製品のスミダの販売網を通じてのヨーロッパ市場以外での拡販
(3)両社での共同技術開発による製品ラインナップの拡充と製品開発のスピードアップ
3.STELCO社の概要
会社名 STELCO GmbH (ステルコ社)
所在地 Kerschensteinerstraße 21, D-92318 Neumarkt/Opf.,Germany(ノイマークト市、ドイツ)
代表者 Cecil Baron von Hahn (セシル・バロン・フォン・ハーン)社長
設立日 1999年12月
資本金 105,250ユーロ(約1,463万円)
売上高 2003年12月期実績:13,939千ユーロ(約19億3千万円)
2004年12月期予測:14,890千ユーロ(約20億7千万円)
主な事業 車載用・通信・産業機器等の電子部品の製造・販売
従業員数 140人(2003年末)
【2】ヨーロッパ地区の金融統括会社設立について
1.設立の目的
スミダは今後ヨーロッパ市場での営業活動と会社のプレゼンスを高めるために積極的な展開を図っていく計画です。そのため、全額出資でSumida Holding Germany GmbH社(以下Sumida Germany)をヨーロッパ地区の金融統括会社として設立いたしました。同社は主としてヨーロッパ地区の当社関連会社を対象とした金融事業、国際会計基準に基づく連結決算及びTax Planningを行います。
2.Sumida Holding Germany GmbH社の概要
会社名 Sumida Holding Germany GmbH (スミダ ホールディング ジャーマニー)
所在地 Kerschensteinerstraβe 21, D-92318 Neumarkt/OPf., Germany
代表者 菊地 孝範 (当社 CEOストラテジックボード オフィサー)
設立日 2004年12月20日
資本金 25,000ユーロ(約347万円)
主な事業 ヨーロッパ地区金融統括会社
【3】当社業績に与える影響
Sumida Germany及びSTELCO社は2004年12月期決算においては連結決算対象と致しませんので当期の決算には影響を与えません。両社とも2005年12月期より連結決算対象会社と致します。Sumida Germanyは金融統括会社ですので連結決算に与える影響は軽微と考えられます。
関連URL:http://www.sumida.com