日立GST、HDD「Deskstar E7K500 SATA」のOEM向けに5年の製品保証期間など提供
サーバ向けシリアルATAの3.5型ハードディスク装置
- 業界をリードする製品保証5年とMTBF 100万時間を達成したDeskstar E7K500 -
日立グローバルストレージテクノロジーズ(本社機能:米国カリフォルニア州サンノゼ市、取締役会長兼CEO 中西宏明、以下、日立GST)は、現在出荷中の3.5型ハードディスク装置(以下、HDD)のDeskstar 7K500シリアルATA(以下、SATA)製品の実績稼動信頼性が、サーバ向けHDDに要求される信頼性レベルに到達したことから、このたび製品名称をDeskstar E7K500 SATAに変更することとしました。日立GSTは、Deskstar E7K500 SA TAのOEMのお客様向けに、5年の製品保証期間とMTBF(*1) 100万時間を提供します。
(*1) MTBF: Mean Time Between Failureの略。使用を開始して、あるいは故障から回復してから、次に故障するまでの平均時間。MTBFは、複数の試験サンプルを使用して統計的な試験手法により求められます。MTBF時間は個々の製品信頼性の予測や製品保証をするものではありません。
Deskstar E7K500の持つ高い信頼性、大容量および低いビットコストは、RAIDシステムやディスクからディスクへのバックアップを必要とするサーバ製品のお客様にとって大きなメリットをもたらします。また日立GSTのサーバ向けHDD Ultrastarシリーズと本製品Deskstar E7K500を組み合わせることにより、大容量と高い性能を両立したミッションクリティカルな用途に最適なシステムを構成できます。
「SATAドライブの持つ容量、性能や製品信頼性は、サーバ向け用途に適用できるレベルになってきました。MTBF 100万時間を実現した日立のDeskstar E7K500は、24時間連続稼動が要求されるデータセンタにおいて、ディスクからディスクへのバックアップ、電子メールや動画のアーカイブおよびニアラインストレージ(*2)用途など重要な役割を担うでしょう。」と、IT調査会社IDCストレージリサーチプログラムディレクタのDavid Reinsel(デビッド・レインセル)氏は述べています。IDCは、2005年から2010年のサーバ向け大容量、低ビットコストHDDの年間成長率を約38%と予測しています。(*3)
(*2) ニアラインストレージは、銀行オンラインシステムのように頻繁に継続的なデータアクセスする必要はないものの、テープや光学系ディスクに収容される長期バックアップデータよりは、高速なランダムアクセスを必要とするストレージシステム。
(*3) IDC report #201478, "Worldwide Hard Disk Drive 2006-2010 Forecast and Analysis: Record-Breaking Years Lie Ahead"
「処理機能とビットコストのバランスが求められるサーバ向けに、Deskstar E7K500は、稼動実績に基づいた高い信頼性と性能を提供します。お客様のサーバ向けHDDに期待する保証条項を満足すべく、製品保証期間を5年間とします。」と、日立GST ビジネスマネジメントヴァイスプレジデントのJose Antelo(ホセ・アンテロ)は述べています。
本製品の特徴
Deskstar E7K500は、サーバ環境での使用を想定した数々の特徴を備えています。同一筐体に多数台のHDDを搭載した場合に懸念される回転振動による性能低下に対して有効な、RVS(Rotational Vibration Safeguard)技術を採用しています。もうひとつの特徴的な機能としては、Staggered Spinup(時間差起動)機能があります。本機能は、HDDを複数台搭載するシステムにおいて、ホストからのHDD個別の起動開始を可能とします。時間差をおいてHDDを起動することにより、同時起動に比べて起動時の重畳する消費電力を低減し、システムの電源サイズの小型化を可能とすることで、エンドユーザのTCO(Total Cost of Owner ship)を削減します。低消費電力動作モードを備え、消費電力の低減とシステムの動作温度低減に寄与します。また、ヘッドロード/アンロード機構は、非動作時に磁気ヘッドを円板上から待避させることにより、衝撃からデータを保護します。
磁気ヘッドには、イリジウム・マンガン・クロム(以下、IrMnCr)合金を採用した読み取りヘッド素子を採用しました。IrMnCrヘッドは、従来素材のプラチナ・マンガン合金に比べ約2倍のデータ読み取り精度があるほか、温度・湿度変化や衝撃など環境または機械的ストレス下でも、安定して高い信頼性で情報データを読み取ることができます。
3ギガビット/秒SATAインタフェースとNCQ(Native Command Queuing)機能により、高速なデータ転送を可能として、性能重視のアプリケーションに応えます。NCQとはホストがHDDへ発行する制御コマンドのひとつで、HDDの命令をキューに蓄えていき、HDDの回転やヘッドシーク動作を最小限に抑えるよう命令を並べかえて実行することで、データのアクセス速度を向上させる技術です。また、16メガバイトのデータバッファ容量により、より高速なシステムの起動やデータ処理の効率向上をもたらします。
日立GSTは、Deskstar E7K500のOEMのお客様向けに、修理、代品交換およびクレジット処理を含む総合的な5年間の製品保証プログラムを提供します。また本製品は、RoHS指令に対応しています。
以上
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