JMAM、用紙に植林木使用した「能率手帳エコタイプ」を発売
能率手帳が、植林木チップを使用したオリジナル用紙を採用
手帳業界初の、新しい環境への取り組み
株式会社日本能率協会マネジメントセンター(代表取締役社長:野口晴巳、東京都港区、以下JMAM [ジェーマム])は、用紙に植林木(※)チップを使用した「能率手帳エコタイプ」を発売いたします。
市販として昨年から発売されている「能率手帳エコタイプ」は、環境にやさしい素材を採用した環境配慮型能率手帳であり、表紙カバーに加えて、用紙および印刷インクも環境に配慮した素材を使用しています。用紙には、昨年まで再生紙を使用していましたが、今年からは植林木チップを使用したJMAMオリジナル手帳用紙(FSC認証紙※参考資料参照)を採用することになりました。
この他、表紙カバーには有害な塩化水素ガスが発生せず、伸縮による波打ちもしにくい、JMAM独自開発の非塩化ビニール素材「エコニア(特許出願中:2003-325684)」を、印刷には揮発性有機化合物の排出を抑えた大豆油インクを引き続き使用しています。
JMAMでは1999年から手帳の環境配慮への取り組みを開始し、法人向け手帳販売においては2006年版販売数600万冊のうち40%が環境配慮型商品になります。法人向け商品では、従来の再生紙採用のものに加えて、この植林木チップを使用した新用紙での対応も準備し、環境配慮への取り組みを更に拡大する方針です。JMAMでは2007年版商品における新用紙採用商品の売上を、20万冊と見込んでいます。
※植林木とは
環境配慮への観点から古紙需要は年々高まっていましたが、古紙のリサイクルと供給には限界もあり、計画的な木材生産(植林)、が求められるようになってきています。しかし、そのための条件としては環境、社会、経済のそれぞれの面で健全に森林が活用されているという「適切な森林管理のための原則と基準」が必要不可欠になります。JMAMでは環境に配慮しながら、手帳に適した紙を調達する新しい試みとして「適切な森林管理のための原則と基準」に従って森林経営が行われている植林木のチップを、使用することにしました。
<商品概要>
能率手帳エコタイプ 小型版(130mm×85mm) 940円(税込み987円)
能率手帳エコタイプ 普及版(144mm×95mm) 940円(税込み987円)
■手帳用紙に、裏写りしにくく、にじみを抑えた植林木紙を手帳で初めて採用
■JMAM独自開発の非塩化ビニール素材「エコニア(特許出願中:2003-325684)」を採用
■印刷には揮発性有機化合物の排出を抑えた大豆インク油を使用
■エコマーク取得商品
<参 考>
この度JMAMが採用したオリジナル新用紙は、植林木チップを使用した用紙の中でもFSC認証という厳しい認証基準をクリアしたものです。
※FSC認証とは
FSC認証は、2つの認証から成り立っています。1つは、適切な管理運営を行っている森林に対するFM認証、2つ目は木材の加工・流通過程において、FM認証を受けた森林から生産された木材や紙などの製品が非認証林から生産された製品と混ざらないよう、生産者や販売業者が適切に管理していることに対するCoC認証です。これら2つの認証をクリアした企業の製品のみが、FSC認証マークを表示することができます。例)CoC認証の際は、下記の企業すべてが認証をとらなければなりません。
林業者 → 搬出業者 → チップ製造所 → 輸入商社 → 製紙工場 → 代理店 → 卸商 → 印刷・製本工場 → 小売店(認証対象外)
このFSC認証を取得した用紙を手帳へ採用するのは、この度の「能率手帳エコタイプ」が手帳業界初の取り組みとなります。