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ニュースリリースのリリースコンテナ第一倉庫

ニュースサイトなど宛てに広く配信された、ニュースリリース(プレスリリース)、 開示情報、IPO企業情報の備忘録。 大手サイトが順次削除するリリースバックナンバーも、蓄積・無料公開していきます。 ※リリース文中の固有名詞は、発表社等の商標、登録商標です。 ※リリース文はニュースサイト等マスコミ向けに広く公開されたものですが、著作権は発表社に帰属しています。

2025'03.10.Mon
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2007'02.26.Mon

村田機械とNEC、可視光通信技術活用の「次世代ロジスティクス・ソリューション」を開発

村田機械とNECが、可視光通信技術を用いた「次世代ロジスティクス・ソリューション」を世界で初めて開発し、実証実験を開始


 村田機械株式会社(以下 村田機械)と日本電気株式会社(以下 NEC)は、次世代のユビキタス技術として期待される可視光通信技術(注1)を活用した「次世代ロジスティクス・ソリューション」を開発し、2007年末までの商品化を目指して実証実験を開始しました。
 両社は2003年3月に「ロジスティクス・ソリューション分野」での業務提携を結んで以来、さまざまな共同研究や商品化を進めてまいりました。このたびの可視光通信技術を用いた次世代ロジスティクス・ソリューションの開発および共同実証実験もその一環です。

 本ソリューションは、人の目に見える光である「可視光」が高速に点滅する間隔(周波数)を利用して情報を伝達する最新の通信技術を用いた位置認識システムと、RFID(ICタグ)による商品管理システムを組み合わせ、広い倉庫や配送センター内のピッキング作業(注2)者に対して、最適ルートをナビゲートして作業を効率化するものです。物流業務に可視光通信技術を取り入れたシステムの開発・実験は、世界でも初めての試みとなります。

 可視光通信は、無線LANや精密機器が発する電波や金属の影響を受けずに、長距離通信や高速通信が可能であるため、倉庫や配送センターの既存通信環境や天井の高さ(通信距離)を考慮せずに利用することができます。この可視光通信による位置認識システムは、高い精度で位置情報を得られ、広い作業空間の中で作業者や対象品の位置をピンポイントに特定しながら、効率的なピッキングルートを導くことのできるシステムを実現します。

 現在、多くの倉庫や配送センターでは、広いフロアに膨大かつ多様な部品・商品が置かれているため、人手が必要な多品種小口分類のピッキング作業における効率化や誤出荷防止が課題となっております。両社はこうした市場の動向を踏まえ、最新のハードウエアとIT/ネットワーク技術を融合した新ソリューションの開発・実証実験を開始しました。 
 村田機械とNECは現時点で、実証実験の成果として、倉庫や配送センター内におけるピッキング及びアソート業務(注3)の生産性を、従来に比べて約30%から35%向上させることが可能と見込んでいます。

 尚、これら先進のソリューションを、「国際物流総合展2006」(2006/9/12~15東京ビッグサイト)の村田機械ブース内で、次世代のピッキングシステムとして展示いたします。 
 また両社は今後も、それぞれの強みを活かした先進的なロジスティクス・ソリューションを継続的に開発・強化してまいります。 
 両社が実証実験を開始した次世代ロジスティクス・ソリューションの概要は、以下のとおりです。

●ピッキング作業者が運搬するカートや作業者の着衣(カートを用いない場合)に、ID情報を可視光で発信する装置を装着し、天井に設置したカメラが受信。 
 この情報は位置情報管理システムに送信され、作業者の現在地を高精度に把握する。 
 作業者の位置情報は、在庫や作業工程などを管理するWMS(注4)に送信され、WMSがRFIDで管理されている在庫品の保管場所と作業者の位置をマッチングし、作業者に対象在庫までの最短ルートをナビゲートしながらピッキング指示を行う。 
 これにより、広大かつ膨大な在庫を保管する倉庫/配送センターにおいて、人手作業を伴うピッキング作業を大幅に効率化する。[添付参考写真1] 
 
●ピッキング作業者が、ヘッドマウントディスプレイとウェアラブルRFIDリーダーを装着。ヘッドマウントディスプレイにより最適ルートを誘導され、ウェアラブルRFIDリーダーによって自動検品し、音声によって完了報告を行う。ハンズフリーでピッキング作業を大幅に効率化する。[添付参考写真2]
 
●カート、または着衣に設置したRFIDリーダー/ライターで収集したピッキング情報をSCEM(注5)やERP(注6)などの情報システムに送信(無線LAN)することで、受発注・出荷・在庫情報管理など企業内ロジスティクス業務へのリアルタイム活用や会計処理の効率化などを実現。 
 

添付資料
【図1】可視光通信技術を用いた位置認識システム概要 
【写真1】カートを用いたピッキング作業 
【写真2】ヘッドマウントディスプレイを用いたピッキング作業 


以上


村田機械およびNECの会社概要 

■村田機械株式会社 http://www.muratec.co.jp/
・本 社:京都府京都市伏見区竹田向代町136 
・代表者:代表取締役社長 村田 大介 
・会社設立:昭和10年(1935)年7月 
・従業員:単独 2,200名/連結 4,500名(平成18年4月) 
・資本金:9億円(平成18年5月) 
・売上高:単独 1,351億円/連結 1,698億円(平成18年5月期) 
・主要事業:ロジスティクス・システム、FAシステム、クリーンルーム向け搬送システム、繊維機械、工作機械、シートメタル加工機、情報機器の製造販売 

■日本電気株式会社 http://www.nec.co.jp/
・本 社:東京都港区芝5-7-1 
・代表者:代表取締役執行役員社長 矢野 薫 
・会社設立:明治32年(1899)年7月 
・従業員:単独 24,584名/連結 154,180名(平成18年3月末) 
・資本金:3,378億円(平成18年3月末) 
・売上高:単独 2兆3,707億円/連結 4兆8,249億円(平成17年度実績) 
・グループ主要事業:ITソリューション事業、ネットワークソリューション事業、 エレクトロンデバイス事業(半導体ソリューション、およびその他デバイス事業)  


(注1)可視光通信技術 
  LED等の可視光光源を変調させることにより無線通信を行う技術。 
(注2)ピッキング 
  注文や出荷指示に対して、その品物を在庫から選び出すこと。 
(注3)アソート業務 
  該当の商品や部品を出荷先別の間口に対し仕分け(種蒔き)する作業のこと。 
(注4)WMS(Warehouse Management System) 
  物流センターの管理システムで、作業工程管理、在庫管理、労務管理を行うもの。入出庫、ピッキング、荷役の作業レベルの管理、流通加工なども含む流通センター内全般のコスト、情報を一元的に管理するシステム。 
(注5)SCEM(Supply Chain Event Management) 
  サプライヤーから物流業者、カスタマーまでの各プレイヤーで発生したイベント(オーダ発生・変更、入出庫発生、安全在庫切れなど)をサプライチェーン全体で管理し、変化に対して柔軟的なマネジメントを可能にするためのコンセプト。 
(注6)ERP(Enterprise Resource Planning) 
  経理、販売、生産などの業務に必要となる情報を一元的に管理し、企業全体の業務の効率化・最適化を実現するためのコンセプト。 


< 本件に関するお客様からのお問い合わせ先 >
 村田機械 L&A事業部 事業統括室
 電話:(0568)61-5771 

 NEC 関西支社 ネットワークソリューション営業部
 電話:(06)6945-3345
 eメール:d_nwsl@kns.jp.nec.com

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