ノーテル、レイヤー2/3 スイッチ製品群の機能を拡張し冗長性を強化
ノーテル、次世代の冗長化を可能にするレイヤー2/3 スイッチ製品群の強化を発表
ノーテルネットワークス株式会社* (本社:東京都品川区、代表取締役社長:ニック・ブルーデンヒル、連絡先:03-5740-1300、以下ノーテル) はこのたび、レイヤー2/3スイッチ「Nortel Ethernet Routing Switch 1600」「Nortel Ethernet Routing Switch 5500」各シリーズおよび「Nortel Ethernet Routing Switch 8600」シリーズの機能を拡張し、冗長性を強化したことを発表しました。今日、より高い安定性を持つネットワークが求められるなか、ノーテルは今回の機能拡張により、独自技術「SMLT (Split MultiLink Trunking)」(注1)を用いたさらに信頼性の高いネットワークを提供することが可能となります。
昨今、ERP(エンタープライズ・リソース・プランニング)やSCM(サプライチェーン・マネジメント)などの基幹ソフトのほか、IP電話やビデオ会議など企業活動に不可欠なコミュニケーションをLAN上で実現するアプリケーションの普及が、大企業のみならず中規模企業にまで進みつつあります。広い帯域を利用する新たなアプリケーションの導入によりトラフィックが増大するなかで、音声や動画の使用に耐えうる高い信頼性を実現するため、高い冗長性を持つ高機能スイッチへのニーズが高まりつつあります。
今回、「Nortel Ethernet Routing Switch 8600」シリーズに搭載されたSMLTや「R-SMLT(Routed Split MultiLink Trunking)」(注2)機能を大幅に拡張し、同製品において0.1秒(注3)以内でのフェールオーバーが可能になりました。
さらにSMLT対応機種として、従来の「Nortel Ethernet Routing Switch 1600」シリーズや「Nortel Ethernet Routing Switch 8600」シリーズに、「Nortel Ethernet Routing Switch 5500」シリーズが加わります。これにより、中小規模から大規模まで、あらゆる企業のネットワークの冗長性と信頼性の強化を実現します。
大規模ネットワーク向けのレイヤー3コアスイッチ「Nortel Ethernet Routing Switch 8600」シリーズは、その高い信頼性から、高度な信頼性が必要なネットワークを持つ大企業や医療機関、放送局、金融機関などに既に数多く導入されています。今回の機能拡張により、ネットワーク障害時の停止時間を0.1秒(注3)以内に留め、より高度な冗長性をユーザーに提供できるようになります。
また、新たにSMLTに対応したPoE対応10ギガビットスイッチ「Nortel Ethernet Routing Switch 5500」シリーズは、今回の冗長化機能の強化により、中~大規模企業のコアスイッチやフロアスイッチとして、音声や動画を使う上でもさらに安定したコミュニケーションを提供することが可能となります。同製品は8台までスタック可能で、最大スタック時で384個のポートの実装が可能なほか、PoEへの対応によりIP電話端末や無線LANアクセスポートにLANケーブルを通して電力を供給します。
すでにSMLTに対応している「Nortel Ethernet Routing Switch 1600」シリーズは中小企業におけるコアスイッチとして多くの実績があることから、次世代の冗長化技術であるSMLTを、小規模企業から大企業まで、また多くの業態における多種多様なネットワークにおいて利用できるようになります。
今回の機能拡張はソフトウェアの新バージョンである「Nortel Ethernet Routing Switch 5500 Rls5.0」、「Nortel Ethernet Routing Switch 8600 Rls4.1」、「Nortel Ethernet Routing Switch 1600 Rls2.1」によって実現されます。新ソフトウェアは、販売代理店(沖テレコム株式会社、株式会社コミューチュア、ネクストコム株式会社、株式会社ネットマークス、ネットワンシステムズ株式会社、富士ゼロックス株式会社、丸紅ソリューション株式会社、ユニアデックス株式会社、株式会社理経)を通して配布されます。製品価格については別紙をご参照ください。
[注釈]
注1:SMLT (Split Multi-Link Trunking)
スイッチをまたいだリンクアグリゲーションを実現する機能です。この機能を使用すれば、スイッチやケーブル(回線)の冗長化だけではなく、それらのスイッチを全て使用できることにより機器の有効利用が可能となります。
注2:R-SMLT (Routed Split Multi-Link Trunking)
レイヤー2レベルのSMLTの機能をレイヤー3に拡張した機能で、コアスイッチがダウンした場合でもネットワークの短時間での復旧が可能となります。
注3:「Nortel Ethernet Routing Switch 8600」シリーズのみの構成で小型の追加モジュール「SuperMezz」使用時
Nortelについて
Nortelは、通信技術分野のリーダーとして、グローバルビジネスの強化・促進、機密情報のセキュリティ保護に努め、人々の生活をより豊かにしています。通信事業者と企業の双方に向けた Nortelの次世代技術は、ネットワークの簡素化により、アクセスおよびコア・ネットワークの接続、マルチメディアやビジネスに必要不可欠なアプリケーションへの対応、効率性やスピードならびにパフォーマンスの向上における障害の削減を行い、情報と人々を結びつけています。Nortelは、世界150ヵ国以上で活動を展開しています。詳細な情報に関しては、 www.nortel.com をご覧下さい。また当社に関する最新のニュースは、 www.nortel.com/news でご覧いただけます。
* Nortel、ノーテルロゴ、グローブマークはNortel Networksの商標です。
■ 製品価格 (参考)
メーカー希望小売価格 (税別) は以下の通りです。
・「Nortel Ethernet Routing Switch 1600」シリーズ ¥979,000~
・「Nortel Ethernet Routing Switch 5500」シリーズ ¥749,000~
Advanced Routing License ¥599,000~
(SMLT、OSPF、ECMP、VRRP、IPFIXの各機能を使う場合は別途ライセンスが必要)
・「Nortel Ethernet Routing Switch 8600」シリーズ
10スロットシャーシ ¥1,439,000~
6スロットシャーシ ¥1,079,000~