矢野経済研究所、「中国の自動車アフターマーケット」に関する調査結果を発表
中国の自動車アフターマーケットに関する調査
< 調査要綱 >
矢野経済研究所では、黎明期から確立期にあたる中国の自動車アフターマーケットについて、事業の観点から現状を検証し、今後の方向性を明らかにするために業界調査を行った。
2回目となる今回は、67社の企業調査を主体に、行政政策の課題と企業の方向性を検証した。
1.調査対象分野
(1)中古車 (2)オートリース&レンタカー (3)補修部品 (4)自動車整備業(カー用品店を含む) (5)自動車整備機器 (6)自動車保険 (7)自動車ローン (8)ガソリンスタンド
2.調査内容
(1)事業展開手法 (2)行政政策(事業にあたっての法規制) (3)業界団体の状況 (4)マーケットサイズ (5)展開企業数 (6)業界の現状と課題
3.調査方法
事業者、業界団体、行政などに面談調査、電話調査などを実施した。
4.調査期間
2006年5月8日~2006年8月11日
< 調査結果サマリー >
中国では、自動車保有台数の増加に伴い、自動車のアフターマーケットが事業として拡大している。自動車がまだ普及段階にあるため、提供される商品やサービスの質が低い、利用者は保険やローンの未払いがあるなど、モラル面の問題が多く発生している。しかし、整備機器で世界的な技術水準に達し輸出を増やすメーカー、信頼やブランドを強みとして多店舗展開する小売店なども現れている。
< 主要分野の調査結果サマリー >
1.中古車は2005年129万台の実績、2006年は170万台に成長予測。仲介から小売店への転換と、オークション、査定業務の事業化を奨励する政策が発表される。しかし、小売店の定着には時間が必要か。
2.リース・レンタカーは2004年1,200社程度、保有台数60,000台程度。企業用での通勤や接客用のニーズが中心でリース車は乗用車がほとんど。信用リスクが高いため、契約期間は1年以内と短い。
3.整備業・カー用品店は24万店存在。自動車オーナーの安全管理意識が低く、業者による技術差と価格差が大きい。一方、内外装美容、カー用品などで信頼やブランドを強みとする多店舗展開も進んでいる。
4.自動車保険の加入額は745億元程度。各社の保険に差がなく価格競争になるなか、未払いや交通事故が多く、保険会社の収益性が悪い。一方、ダイレクト販売で躍進する新興企業も現れている。
□資料発刊:「中国版 自動車アフターマーケット総覧 2006年版(第2版)」
2006年8月29日発刊 定価:199,500円(本体価格 190,000円 消費税等 9,500円)
○株式会社矢野経済研究所
所在地:東京都中野区本町2-46-2
代表取締役社長:水越 孝
設 立:1958年3月
年間レポート発刊:約250タイトル
URL: http://www.yano.co.jp/
(※ 以下、詳細は添付資料を参照してください。)