日本光電、急性心筋梗塞などの診断に有用な卓上型分析装置・試薬の新製品を発売
POCT製品の販売提携で合意
日本光電工業株式会社(本社:新宿区西落合1-31-4、社長:荻野 和郎、以下 日本光電)は、2006年9月1日付で、ロシュ・ダイアグノスティックス株式会社(本社:港区芝2-6-1、代表取締役社長 兼CEO:小川 渉、以下 ロシュ・ダイア)とロシュ・ダイアの急性心筋梗塞の診断や肺血栓塞栓症の除外診断に有用なPOCT(ポイント・オブ・ケア・テスティング)製品「カーディアック リーダー システム」の国内における販売提携について合意しました。
「カーディアック リーダー システム」は、主に病院の救急処置室や循環内科、循環器クリニックなどの医療現場で使用されています。日本光電は、これらの診療部門において心電計、生体情報モニタや除細動器などで高いシェアを占めており、今回の販売提携によって日本光電とPOCTをリードするロシュ・ダイアは、両社の販売力を融合し、「カーディアック リーダー システム」のさらなる販売強化を目指します。
さらに、「カーディアック リーダー システム」と自社製品を組み合わせて、さまざまな医療現場のご要望に応じた提案を行うことで、自社製品のシェア拡大にも寄与するものと期待しています。
<カーディアック リーダー システムについて>
一刻を争う急性心筋梗塞や肺血栓塞栓症の診断に有用な卓上型分析装置および試薬です。
血液を少量採取し、全血のまま、心筋梗塞の生化学的診断マーカー(心筋トロポニンTおよびミオグロビン)、肺血栓塞栓症や深部静脈血栓症の指標となるD-ダイマーの定量測定を15分以内に行なうことが可能です。早期に正確かつ迅速な検査をおこない診断することで、適切な治療方針を立てることができます。(用語解説は後述)
以 上
<用語解説>
心筋トロポニンT:特異性に優れた、心筋傷害の生化学的診断マーカー
ミオグロビン :初期の心筋梗塞の診断に対して感度が高い生化学的診断マーカー
D-ダイマー :安定化フィブリン分解産物で、肺血栓塞栓症の指標となるマーカー
<添付資料>
参考写真:カーディアック リーダー システム
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