ソフトイーサ、「ローカルブリッジ接続機能」をSolaris版でも利用可能なプログラムを開発
Solarisオペレーティングシステムを動作させているサーバーコンピュータ
上でVPNと物理的なEthernetとの間のブリッジ接続が可能に
ローカルブリッジ接続機能に対応したPacketiX VPN 2.0の
Solaris版を開発、ダウンロード提供を開始
筑波大学発ベンチャー企業であるソフトイーサ株式会社(代表取締役会長 登 大遊/本店所在地 茨城県つくば市)は、VPN構築ソフトウェア「PacketiX VPN 2.0」における重要な機能の一つであり、従来はWindows版およびLinux版でのみ利用可能であった「ローカルブリッジ接続機能」を、Solaris版においても利用可能にするプログラムを開発いたしました。同拡張機能を組み込むことによりSolaris版においてローカルブリッジ接続機能に対応したPacketiX VPN 2.0の最新ビルドである Build 5220のダウンロード提供を、2006年9月11日より開始いたしました。
PacketiX VPN 2.0の最新ビルドであるBuild5220は、従来のビルドと同様に、PacketiX VPN 2.0ソフトウェアの正規のライセンス(体験版を含む)をお持ちのお客様は、すぐにダウンロードおよびご利用いただくことができます。
なお、この度開発したSolaris対応のローカルブリッジ接続機能の実現については、VPNソフトウェア製品として世界で初めて実用化を達成したと認識しております(*1)。
ローカルブリッジ接続機能とは
ローカルブリッジ接続機能はPacketiX VPN 2.0におけるVPN(仮想ネットワーク)のセグメントと物理的なEthernetセグメントの間をレイヤ2でブリッジ接続し同一セグメント化する重要な機能です(図1)。VPNの利用においては、ローカルブリッジ接続機能により、物理的なネットワークへのリモートアクセスVPN接続やネットワーク間VPN接続などを容易に実現することが可能です。
図1 ローカルブリッジ接続機能
※添付資料参照
従来の問題点
しかしながら、従来のバージョンのPacketiX VPN 2.0においては、ローカルブリッジ接続機能はWindows版およびLinux版のPacketiX VPN Server 2.0およびPac ketiX VPN Bridge2.0でのみ動作していました。そのため、安定性と性能に定評があるSun Microsystems社のSolarisオペレーティングシステムを使用したサーバーコンピュータ等においてPacketiX VPN Server 2.0またはPacketiX VPN Bridge 2.0を使用する場合は、ローカルブリッジ接続機能が利用できず、仮想ネットワークと物理的なネットワーク間のブリッジ接続のために別のWindowsまたはLinuxコンピュータを設置する必要がありました。
開発した新技術
ソフトイーサ株式会社は、特に高信頼性が要求されるエンタープライズシステムにおいてVPNサーバーを構築する際、そのオペレーティングシステムとしてSolarisを使用し、その上でPacketiX VPN 2.0を稼動させることの需要を強く認識しておりましたが、この度、Solarisオペレーティングシステムのための独自のローカルブリッジ接続機能のソフトウェア実装を開発いたしましたので、最新ビルドへの組み込みを行いました。
2006年9月11日にダウンロード提供を開始したビルドである PacketiX VPN 2.0 Build 5220 においては、PacketiX VPN Server 2.0およびPacketiX VPN Bridge 2.0のSolaris版(SPARC 32bit版/SPARC 64bit 版/x86版/x64版)について、ローカルブリッジ接続機能が利用可能となっております。これにより、従来VPNサーバーとなるコンピュータのオペレーティングシステムとしてWindowsまたはLinuxを使用していた場合と同等のVPN通信機能がSolaris上においても容易に実現できるようになりました(表1)。
その結果、特に高信頼性が要求されるエンタープライズシステムにおいてSolarisオペレーティングシステムを用いて稼動させているサーバーコンピュータ上でPacketiX VPN Server 2.0またはPacketiX VPN Bridge 2.0ソフトウェアを稼動させ、安定した高品質のリモートアクセスVPNシステムや拠点間VPN接続を実現することが可能となりました。
表1 ローカルブリッジ接続機能の対応表
※添付資料参照
*1 2006年9月時点、弊社調べ。レイヤ2(Ethernet)を仮想化することによりVPN通信を実現することができるVPNソフトウェア技術であって、物理的なEthernetハードウェアに直接アクセスすることにより仮想セグメントと物理的なセグメントをレイヤ2でブリッジ接続することができる機能を内部で組み込んでいるVPNサーバーVPNブリッジソフトウェア製品について。
Solarisは、Sun Microsystems,Inc.の米国およびその他の国における商標あるいは登録商標です。