富士通など、一括読取りの動作検証を可能にした「UHF帯RFID評価キット」を発売
国内で初めて、一括読取りの動作検証が可能に
「UHF帯RFID評価キット」販売開始
~リーダ・ライタ、専用ソフト、フォローアップサポートをセット化~
富士通株式会社(以下、富士通)と富士通フロンテック株式会社(以下、富士通フロンテック)は、UHF帯RFIDによる一括読取りを可能にした「UHF帯RFID評価キット(一括読取り)」を開発し、9月29日より販売を開始します。
本製品は、UHF帯RFIDタグの通信距離や一括読取り評価を行うためのリーダ・ライタ機器、 専用ソフトウェアに加え、専門スタッフによる3ヶ月間の電話でのフォローアップサポートをセット化し、一括読取りが可能なUHF帯RFID評価キットとして国内で初めて製品化したものです。
これにより、お客さまは実際に利用する現場において、安定した読取り、および書込みを実現するための機器構成・配置、タグ取付け位置などの評価が可能となります。
本年1月の総務省令改正により、UHF帯RFIDはいよいよ本格的な実用化のフェーズに入り、さまざまな分野で応用が検討され、実システムへの適用も着実に始まっています。こうした流れを受け、お客さまでは、「長距離通信が可能なUHF帯RFIDで何ができるか」「自社の環境で、一括の読取り率や通信距離などが実用レベルにあるか」を検討するための試験導入のニーズが高くなっており、低コストかつ短期間でのテスト環境の構築が求められています。
このようなニーズを踏まえ、今般、両社は、一括読取りの動作検証を可能にした「UHF帯RFID評価キット」の販売を開始します。
本製品は、RFIDシステム構築に際し本格的な導入の前に現場の環境での課題を探し出せるハードウェア、および評価用ソフトウェアをセット化し、ご購入後、すぐに使用することが可能です。例えば、生産、物流、流通分野などで、一度に大量の入出庫作業や検品を行う際、どの位置にアンテナを設置すれば最適かなど、従来、専門的な技術者を必要とした現場での確認、および検証がお客さまで行うことができます。
また、お客さまは、ご購入後3ヶ月間、専門スタッフがお客さまの評価に際しての疑問などを電話でお答えするフォローアップサポートにより、安心してご評価いただけます。
なお、本製品については、9月13日(水曜日)より、東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催される「第8回自動認識総合展AUTO-ID EXPO2006」に出展します。
【 本製品の特長 】
1.評価に必要な機器、ソフトウェアをセット化
評価キットには、タグをリード・ライトするリーダ・ライタとアンテナ、アンテナ固定用スタンド、一括読取り専用ソフトウェアが含まれており、ご購入後すぐに使用可能です。
2.TypeB/TypeC〔EPCglobal(注1)Class1 Generation2(注2)〕両規格に対応
UHF帯RFIDの国際規格であるISO/IEC18000-6のTypeB仕様とTypeC仕様(EPC Gen2)の両方に対応しており、お客様のシステム構成に応じた評価が可能です。
3.フォローアップサポート
ユーザ登録を行うことで、ご購入後3ヶ月間、専門スタッフによってお客さまの評価に際しての疑問などに電話でお答えします。
4.最大4枚のアンテナによる評価が可能
外付けアンテナ、同軸ケーブル、マルチユーススタンドの追加(注3)により、最大4枚のアンテナを使って読取り評価が可能となります。アンテナ枚数を増やすことで通信範囲の拡大、読取り率の向上を実際に確認することができます。
5.一括読取り評価のための専用ソフトウェア
専用ソフトウェアは、読取り対象の各タグについて、最大4枚のアンテナのどのアンテナで読み取れたかを表示します。これにより、読取りが困難なタグの場所などを視覚的に把握し、最適なアンテナ配置を確認できます。
■販売価格、および出荷時期
製品名:UHF帯RFID評価キット(一括読取り)
標準価格(税別):120万円
出荷時期:2006年10月末
なお、2006年12月末までキャンペーンを実施します。当期間においては、キャンペーン価格でご購入できます。
■販売目標
2006年度から2007年度末までに200セット(富士通の決算期は3月末日です。)
■構 成
・ロングレンジリーダ・ライタ(分離型/USB):1台 USBケーブル添付
・外付けアンテナ(円偏波):1台
・同軸ケーブル(3m):1本
・マルチユーススタンド:1台
・専用ソフトウェア:1式
・フォローアップサポート:ユーザ登録後3ヶ月間有効
・サンプルタグ TypeB仕様、TypeC仕様:各20枚(ユーザ登録後、別途発送します)
■主な仕様
添付資料をご参照ください。
以 上
■注 釈
注1 EPCglobal:
RFIDタグのコード体系などの標準策定機関。バーコードの国際機関である国際EAN協会と米国の流通コード機関であるUniformed Code Council(UCC)が共同で設立した非営利団体。
注2 Class1 Generation2:
EPCglobalが策定した96ビットのEPCコードを書き込めるRFIDタグとリーダ・ライタ間の通信規約であり、現行のEPC class1 仕様の性能を向上させた第二世代の標準仕様。ISO/IEC 18000-6タイプCとして規格化されている。
注3 外付けアンテナ、同軸ケーブル、マルチユーススタンドの追加:
追加分は別売り。
【 関連リンク 】
流通市場向け製品
http://retail.fujitsu.com/jp/
富士通フロンテック
http://www.frontech.fujitsu.com/