凸版印刷、UHF帯ICタグ「TOPPAN RFID Uシリーズ」に金属対応タイプなど追加
凸版印刷、オリジナルUHF帯ICタグ「TOPPAN RFID Uシリーズ」に
金属対応タイプ、プラスチック対応タイプを新たに追加
~ラインナップを拡充し、UHF帯ICタグの活用ニーズに対応~
凸版印刷株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:足立直樹、以下 凸版印刷)は、金属製品、プラスチック製品への貼付に最適な設計を行った新タイプのUHF帯ICタグをそれぞれの素材向けに開発(2種類)しました。10月よりサンプル出荷を開始します。独自のインレット、媒体設計によるオリジナルUHF帯ICタグ「TOPPAN RFID Uシリーズ」のラインナップにこれら2製品を追加し、様々な活用シーンに対応できるようになります。
UHF帯ICタグは通信距離が長く、電波の回り込みなどの特長から広範囲な通信が可能で、物流分野をはじめ、さまざまな分野での活用が期待されています。国内でも今春の省令改正を機に本格的な導入が始まりました。凸版印刷では、いち早くUHF帯ICタグの製品投入を行い、現在多くのユーザーに製品を納入しています。
しかし、UHF帯ICタグを貼付する対象物の材質(金属、プラスチックなど)により影響を受け通信距離が落ちる、読取精度が悪化する、などの問題がありました。凸版印刷では独自のアンテナ設計技術と媒体設計技術を活かして、それぞれの素材の対象物で最適な通信が可能なUHF帯ICタグ製品を開発し、ラインナップの拡充を図りました。
<今後の展開>
UHF帯ICタグの製品ラインナップを拡充するとともに、ユーザー毎のニーズに合わせ最適な設計をしたカスタムUHF帯ICタグ製品の提供も行っていきます。UHF帯ICタグとして2007年度に5億円の売上を目指します。
今後も凸版印刷では、総合的なUHF帯ICタグの導入サポートを行っていきます。豊富なラインアップのUHF帯ICタグ製品を活かし、ユーザーへ最適なICタグ・機器・システムの提案、実験・評価サービス、機器の最適設置サービスなど、導入に際してのコンサルティングから、システム開発、機器選定まで一貫してサポートします。
<仕様・特長>
(金属対応タイプ)
■特 長
金属物への貼付に適したアンテナ設計を採用し、かつアンテナに特殊な素材を用いることで小型化を同時に実現。小型の金属対応タグでありながら、ICタグとリーダ間の通信距離は数mが可能。
■仕 様
形 態:耐久性を保持するために樹脂封止した形状で提供
サイズ:約60×30×3(mm)、約30×30×3(mm)の2種類
参考通信距離:約3m(金属物に貼付した場合)
(プラスチック対応タイプ)
■特 長
プラスチック製品への貼付に適したアンテナ設計を採用。汎用品と同等の構造を用いることでコスト上昇を最小限に抑えることに成功しました。
■仕 様
形態:樹脂ラミネート、樹脂モールド
サイズ:約90×15×1(mm)
参考通信距離:約4~5m(プラスチック素材の表面に貼付した場合)
※上記はいずれも最新の国際標準仕様「EPCglobal Class-1 Generation-2」準拠。
※通信距離は環境、貼付対象物などにより変動します。
※凸版印刷は米国インターメック社の特許ライセンスを取得しており、海外での使用に当たっても<同社の特許ライセンスへの懸念は生じません。
<「TOPPAN RFID Uシリーズ」 ラインアップ製品一覧>
新タイプの拡充により「TOPPAN RFID Uシリーズ」は下記のラインナップとなりました。
1)物流用汎用ラベル4×4インチ、4×6インチ(シングルダイポールアンテナ)
2)同上(ダブルダイポールアンテナ)
3)長距離タイプ(13cm×2cm:ラベルサイズまたはインレットサイズ)
4)小型タイプ(5cm×1.5cm:ラベルサイズまたはインレットサイズ)
5)金属対応タイプ【今回開発】
6)プラスチックタイプ【今回開発】
※なお本開発品は、「第8回自動認識総合展」(平成18年9月13~15日、東京ビックサイト西ホール)の凸版印刷ブースにて展示を予定しています。
以 上