京セラ、事務機器や産業機器用途の8.5型液晶ディスプレイを開発
産業機器用途の液晶ディスプレイ新製品
「8.5型WVGA TFT液晶」の開発について
京セラ株式会社(社長:川村 誠)は、事務機器や産業機器などの表示部に使用される液晶ディスプレイとして、このたび新たに、解像度(800×RGB)×480ドットのWVGAを実現した液晶ディスプレイ(8.5型)を開発しましたのでお知らせいたします。
製品名 産業機器用8.5型WVGA TFT液晶ディスプレイ
型番 TCG085WV
サンプル出荷開始時期 2006年10月
サンプル価格 50,000円~
量産開始時期 2006年12月
生産拠点 京セラ鹿児島隼人工場
販売目標 初年度(2006年12月~2007年3月)40,000台
■背景
京セラは、液晶事業において、産業機器用途を主力市場と位置づけて事業展開を図り、設備モニタ向けを中心に、STNおよびTFTの各種液晶ディスプレイをラインアップし供給しています。
昨今、産業機器メーカーにおいては、ディスプレイに対して長期的な安定供給体制と品質保証を求めるだけでなく、さらなる高精細表示、より多くの情報量表示という要求が増えています。なかでも、コピー機や業務用スキャナといった事務機器など、とくに縦方向に制限のある箇所に設置されるような場合、横方向への情報量表示を増やすというニーズが高まってまいりました。このような状況をうけ、京セラでは新たに8.5型サイズにて、解像度(800×RGB)×480ドットのワイドフォーマット品を開発し、本年10月よりサンプル出荷を開始します。
また、環境配慮という点においても、RoHS指令に対応し、さらに完全水銀フリーを実現するLEDバックライト品についても要求に合わせて対応してまいります。
■特長
1.WVGAの高精細表示
従来(VGA)の1.25倍となる解像度(800×RGB)×480ドットのワイドフォーマット(WVGA)を実現。とくに横方向の情報量が増加できるため、事務機器など縦方向に制限のある箇所への設置に適しています。
2.地球環境に配慮した製品
欧州連合(EU)の有害物質制限規則で本年7月より施行されている「RoHS指令」に対応しています。さらに、完全水銀フリーを実現するLEDバックライト品にも対応でき、地球環境に配慮した製品です。
3.狭額縁設計
額縁面積を縮小することができ、ユーザーの機器設計の自由度が高まります。また、搭載にあたっての省スペース化、搭載機器の小型化にも貢献できます。
※本製品は10月3日(火)~7日(土)、千葉・幕張メッセにて開催される「CEATEC JAPAN 2006」に出展いたします。
■主な仕様
ドット数 (800×RGB)×480ドット
ドットピッチ (0.077×RGB)×0.231mm
外形寸法 210.7×130.8×12.2mm
コントラスト比 500:1
輝度 400cd/m2および300cd/m2
応答速度 50ms
バックライト 冷陰極蛍光管(CCFL)1灯
お問い合わせ先
お客様 http://www.kyocera.co.jp/inquiry/lcd.html