富士写真フイルム、スキンケア化粧品「エフ スクエア アイ」シリーズ3品など発売
富士フイルム ヘルスケア分野に参入しライフサイエンス事業を拡大
第一弾として機能性スキンケア化粧品「エフ スクエア アイ」および機能性体内ケア食品「エフ キューブ アイ」を発売
富士写真フイルム株式会社(社長:古森 重隆 、以下富士フイルム)はこのたび、新たにヘルスケア分野に参入し、当社が積極的に進める成長事業の中でも、特長ある優れた技術と商品群を持つライフサイエンス事業をさらに拡大してまいります。
ヘルスケア分野への参入第一弾として、機能性スキンケア化粧品「エフ スクエア アイ」シリーズ3品、機能性体内ケア食品「エフ キューブ アイ」シリーズ9品を平成18年9月28日(木)より発売いたします。
当社は、「先進・独自の技術をもって、人々のクオリティ オブ ライフのさらなる向上に寄与していく」ことを企業の理念として掲げ、幅広い事業活動を進めています。とりわけライフサイエンス事業においては、「人々が心身ともに健やかに暮らしていける社会づくり」を目指して、研究を重ねてまいりました。健康志向が一段と高まりつつある昨今、より高度で高品質な商品・サービスの提供が求められており、当社は、企業理念のひとつの具現化として、富士フイルムの総合力を結集してこのニーズにお応えしてまいります。
当社が写真感光材料の開発研究で長年にわたり蓄積してきた多彩なコア技術は、深く人間の生命現象と関わっており、この技術をヘルスケア分野にも効果的な形で応用することが可能です。特に下記は、当社独自の差別化できる技術です。
(1)FTD技術コンセプトの活用
カラーフィルムのベース上には、わずか15ミクロン程に十数もの層が塗布されており、その中のある層だけをセレクティブに発色させたり、任意のケミカルを目的の場所で反応させるといったことは、当社が最も得意とする技術のひとつです。ヘルスケアの分野で、これまで使用されてきた天然由来成分などの健康に役立つ多くの素材について、吸収・浸透を促し、その有効性を最大限に引き出す取り組みは十分になされていませんでした。富士フイルムは、こうした素材が本来持っている機能を発揮させるため、「FTD=機能的に配合した成分もしくは素材を(Formulation)、新鮮なまま安定した状態で狙った場所に(Targeting)、タイミング良く適量届け、効果を持続させる(Delivery)」という技術コンセプト※をコアバリューとして、吸収・浸透・安定性に優れた高品質な商品を生み出してまいります。
(2)活性酸素の制御
写真フィルムの感度を上げたり、写真プリントの保存を百年にわたって可能にするなど、写真の化学の原理には物質の劣化の原因となる活性酸素を制御することが非常に重要です。当社は長年の研究成果としてビタミンCを還元剤として活用した活性酸素の制御を実現しています。老化や生活習慣病、発ガンなど、その全てに活性酸素が関わっていることが明らかになっている現在、有害な活性酸素を抑えるこのような技術をさまざまなヘルスケア分野で活用していきます。
(3)コラーゲンの研究
写真フィルムの主原料は、我々の体の構造体であるコラーゲンと同じ成分であり、当社のライフサイエンス研究所では、コラーゲンを徹底的に研究しています。最近の研究成果では、ヒトと全く同じコラーゲンペプチドを遺伝子工学で創ることに成功しており、今後スキンケアや医薬品分野での応用研究に活用していきます。
富士フイルムは、これらのコア技術により、今後、機能性スキンケア化粧品、機能性体内ケア食品のみならず、先進医療などの領域でも、ライフサイエンス事業を拡大し、「生命(いのち)を写す」分野からこのたびの「生命(いのち)を癒す」分野へ、さらには「生命(いのち)を守る」分野へと、人々のクオリティ オブ ライフの向上に貢献してまいります。
※富士フイルムにはFTDを実現する「油溶成分可溶化」、「ナノ分散・乳化」、「安定化(酸化/熱/水分に対して)」などの多くの技術があり、用途に応じてこれらを組み合わせて最大限の効果を発揮させます。
【 本件に関するお問い合わせ 】
お客さま 株式会社富士フイルム
ヘルスケアラボラトリー TEL 03-6418-2216