PALTEK、遠隔機器管理用システムのナシュア社と販売代理店契約を締結
(株)PALTEKが ナシュア・ソリューションズ(株)と販売代理店契約を締結
~ ETAS(イータス)システムの取扱いを開始 ~
半導体および関連ソフトウェアのソリューションサプライヤである株式会社PALTEK(代表取締役社長:高橋 忠仁、以下PALTEK)は、このたび、インターネットを利用した遠隔機器管理用システムを提供するナシュア・ソリューションズ株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:中村 康彦、以下ナシュア社)と日本国内における販売代理店契約を締結した。
今日、急速に普及しているインターネットは、パソコンやPDAなどのコンピュータ機器で活用されているが、インターネットを利用した遠隔地の機器管理などは、現在、ごく一部の産業用途の機器でのみ利用されている状況である。これは、コンピュータ機器以外の製品で、ネットワークに接続し情報を交換するための機能を実現するためには、高い技術的なハードル(機器認証、動的に変化するグローバルIPアドレス、NAT 越え、Firewall越え、セキュリティ確保など)が存在するためである。また、管理用のサーバシステムの開発・構築にも技術的ハードルがあり、多額の初期投資コストが必要となる。ナシュア社の提供するETASシステムはそれらの問題を解決し、短時間で初期投資を抑えた遠隔機器管理システムの構築を可能にすることで、安価なインターネットを利用したリアルタイムな大量のデータを送受信が可能となる。
ETAS(Easy to Access System)システムとは、ナシュア社と株式会社CSPフロンティア研究所*1(本社:東京都渋谷区、新井一典社長)の2社により共同開発されたシステムで、さまざまな機器を遠隔から集中管理を行うために必要な管理用サーバー機能と、各地に設置された機器で必要な機能を実行するエージェント機能で構成され、安価なインターネットを利用し、かつセキュアな遠隔機器管理を実現する。機器側のエージェント機能には、PALTEKが販売代理店権を持つディジ・インターナショナル株式会社(本社:東京都渋谷区 代表:根津嘉明)の製品であるConnect SP(シリアル/イーサー変換機器)が使用されている。また、ETASシステムの共同開発をした株式会社CSPフロンティア研究所がASPサービスとしてサーバーの運用管理を行っている。
*1 株式会社CSPフロンティア研究所はセントラル警備保障株式会社の100%子会社で警備システム、警備機器の研究開発、情報セキュリティシステム研究開発とセキュリティシステムに関する総合研究開発会社
ETASシステムの利用例
・警備機器の情報収集・制御
・監視カメラの画像確認
・自動販売機のデータ収集
・RFID のデータ収集
・産業機器の稼働状況確認・メンテナンス
など
PALTEKは、PLD・ASSPを中心とした特定用途向け半導体市場に強みを持ち、そこで培った豊富な経験と技術サポート力に基づいたソリューションを提供している。このたびのナシュア社との販売代理店契約締結により、ETASシステムとディジ・インターナショナル社の機器ネットワーキング用プロセッサ、モジュールとを組み合わせ、ユビキタスネットワーク市場において機器開発からサービスまでトータルソリューションの拡大をしていく。
株式会社PALTEKについて:
PALTEKは、主にPLD、アナログ半導体およびASSP(Application Specific Standard Product:特定用途向け標準品)に強みを持ち、堅調に業績を伸ばし1998年には株式を公開した。PALTEKは、「多様な存在との共生」という企業理念に基づき、最適なハードウェアおよびソフトウェアのソリューションを提供することで、ユビキタスネットワーク社会の発展に寄与していく。
PALTEKに関する詳細は、ウェブサイトhttp://www.paltek.co.jp/で公開している。
ナシュア・ソリューションズ株式会社について:
ナシュア・ソリューションズは、長年の通信・ネットワークシステムの開発経験を生かし、次世代・次々世代のネットワーク・アーキテクチャ開発やネットワークを利用したビジネスサービス基盤のソリューション提供を主業務とするシステム開発会社です。
ナシュア・ソリューションズに関する詳細は、ウェブサイト http://www.nassua.co.jp で公開している。
【 専門用語説明 】
1)グローバルIPアドレス:
インターネットに接続された機器に世界的に一意に割り当てられたIPアドレスのことで、インターネットの中での住所にあたり、インターネット上で通信を行なうためには必ず必要。
2)NAT越え:
インターネットを経由して LAN内でのみ通用するプライベートIPアドレスを持った機器へアクセスするための技術。インターネット側からはNATの配下の端末や、ネットワークにダイレクトに到達できないという問題があり、これを実現する技術のことを「NAT越え」という。
NAT:(Network Address Translation)
3)Firewall越え:
インターネットからセキュリティを確保し Firewallを越えてLAN内へアクセスするための技術。