三菱樹脂、冷却塔と貯水槽を一体化した「ヒシクーリングタワー ピットタワー」を発売
冷却塔と貯水槽(ピット)を一体化した
「ヒシクーリングタワー ピットタワー」を発売
三菱樹脂株式会社は、産業分野における機械冷却など、一時的に大量の冷却水を必要とする工場向けに、冷却塔と貯水槽(ピット)を一体化した「ヒシクーリングタワー ピットタワー」(商品名)を開発し、2006年9月15日から販売を開始します。 冷却塔と水槽を個別に設置する場合と比べて、設計の省力化や工期の短縮などが図れます。
なお、初年度3億円の売上を計画しています。
各種製造工場や清掃工場では、機械冷却などのために、一時的に大量の冷却水を使用する場合があります。通常は、冷却塔には大量に冷却水を貯留する機能がないため、冷却塔に加えて、コンクリート製水槽(ピット)を用いたり、貯水槽に高架台を組み合わせて使用するなどの方法がとられています。
今回発売する「ヒシクーリングタワー ピットタワー」は、FRP製水槽の上部に、直接、冷却塔を設置できるように水槽本体の構造材を補強し、水槽上部に冷却塔を設置した一体構造といたしました。受水槽のトップメーカーであり、また冷却塔製造メーカーでもある当社の総合力を活かして開発した商品です。冷却塔と水槽を個別に設置する場合と比べて、設計施工の大幅な省力化や工期の短縮が図れます。また、冷却塔部、水槽部ともに組立式であることから、容量の変更にも対応できるほか、移設、撤去等も従来に比べて容易に行えます。加えて、水槽部は、腐食に強いFRP製パネル式を採用するとともに、地震に備えた高耐震設計となっています。その他、水槽部はゴミが入りにくいように天井板を持つ構造となっていることや、水槽底板部には汚泥排出用専用取出口を設けるなど、納入後のメンテナンスが簡易に実施できるよう配慮されています。
なお、当社では、FRP製水槽一体型の冷却塔「ヒシクーリングタワー ピットタワー」について、現在特許を出願中です。
【主な特長】
・冷却塔と水槽の一体設計のため、高架台やコンクリート製水槽の設計施工が省力化できます。
・水槽部は、ボルト組立式のため、最短で1日から施工できます。増設・移設工事も容易です。
・水槽部は、天井板があるので、ゴミの進入を防げます。また、底板からの汚泥の排出も容易に行える構造なので、メンテナンスの手間は大幅に軽減されます。
【冷却塔について】
冷却塔は、工場や商業施設などの空調用冷凍機に使用する冷却水(循環水)を冷却するために使用されます。当社は、様々なサイズ、能力、タイプの冷却塔を販売しています。
【水槽について】
ビルやマンションなどに設置されている受水槽は、飲料水や生活用水を貯める水槽として使用されています。当社は、水槽のトップメーカーとして、各種の水槽を販売しています。