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ニュースリリースのリリースコンテナ第一倉庫

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2025'03.07.Fri
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2007'03.07.Wed

独BMW、高性能水素自動車「BMW Hydrogen 7」を市場導入

BMW Hydrogen 7:BMWは、日常的使用に耐える高性能水素自動車を、世界で初めて市場導入


 ミュンヘン/ロサンジェルス発(現地12日発表): BMWは本日、世界初となる、高性能かつプレミアム、そして日常的使用に耐える水素自動車である、BMW Hydrogen 7(ビー・エム・ダブリュー・ハイドロジェン・セブン)の市場導入を発表しました。通常の市販車同様の開発プロセスを経ているこの水素自動車は、今後、小規模量産され、2007年より、米国をはじめとする各国で選ばれたユーザーの使用に供される予定です。Hydrogen 7はBMW 7シリーズをベースとしており、水素及びガソリンがどちらも使用可能な内燃機関を搭載しています。
 水素技術は、車という個人的移動手段(インディビジュアル・モビリティ)による排出ガスを飛躍的に減少させ、特に、CO2排出をゼロにすることができます。BMW Hydrogen7が水素燃料で走行する場合、排出するのは水蒸気だけです。その上、水素は、化石燃料やガソリンなどのように、枯渇する心配がありません。このBMW Hydrogen 7導入により、BMW Groupは持続可能なモビリティにおけるひとつの到達点を提示します。この水素自動車は、水素関連技術の開発推進にあたり、先駆者的な役割を担うものです。BMWは既に、燃費を大幅に低減するだけでなくCO2も大幅に削減する、高効率でありながらダイナミックな動力性能も併せ持つガソリンエンジンの分野で、高い評価を確立しています。現在、BMW Groupは、EfficientDynamics (エフィシェント・ダイナミクス:高効率な動力性能)という統合プロジェクトのもと、クリーン・ディーゼル技術と、先進的なハイブリッド技術の開発に邁進しており、我々は持続可能なモビリティに対する究極の回答は水素だという明確な戦略を打ち出しています。

 BMW Hydrogen 7は水素駆動ではない通常の7シリーズと遜色ない快適性や居住性を備えています。最高出力は260馬力、0-100km加速は9.5秒、最高速度は230km/hです。さらに、このBMW Hydrogen 7は水素とプレミアム・ガソリンのどちらの燃料でも走行可能なエンジンを備え、燃料の切り替えは、極めてすばやく簡単に、運転席のそばにあるスイッチボタン一つで行うことができます。

 この二つの燃料で走行可能な駆動方式の採用により、両方の燃料タンク合計の航続距離は約650kmとなり、水素ステーションが近隣にない状況でも、航続距離によって行動範囲が制限される制約がありません。この両用コンセプトは、水素インフラが完備されるまでは、非常に有効な解決策です。

●未来への道を示すBMW CleanEnergy
 BMW Hydrogen 7はBMW CleanEnergy(クリーン・エナジー)戦略の具現化に他なりません。水素を生成するのに水と再生可能なエネルギー、例えば風力や太陽熱や水力を利用すれば、自動車から内燃機関を通って排出されるものは水蒸気だけになります。水から生まれて水に戻るこのコンセプトなら、持続可能なモビリティの理想である、化石燃料を使うことなく地球の天候に影響を及ぼさない、ということが実現可能なのです。もちろん、化石燃料に依存したインフラから水素経済への移行が完了するまでには何十年もかかるでしょう。しかし、BMWはHydrogen 7により、少なくとも、水素技術を路上で実現することは現実的に可能な選択肢なのだということを、提示しているのです。

●BMW Hydrogen 7は水素の実用化技術の集大成
 BMW Hydrogen 7は全てのBWM市販車に要求される製品開発プロセス(PDP)を経て開発された製品です。このプロセスにおいては、全部品、すなわち新技術を応用した部品であっても、車両に組み込まれた形で、車両全体として、量産車としての「通常の」過酷な条件をクリアすることが求められます。つまり、BMW Hydrogen 7は手作りのコンセプト試作車ではなく、実用化水素技術の粋を集めたマイルストーンなのです。
 通常のPDPを経ることで得られた知識は、BMW Hydrogen 7の日常的使用に耐える品質を保証するとともに、将来の水素自動車開発コンセプト開発に対する貴重な経験ともなりました。この水素・ガソリン両用モードによる駆動方式および水素関連の各種コンポーネンツが日常生活での使用を想定した厳しいテストを受けたことにより、さまざまな経験がもたらされたからです。

●両用モードのメリットは柔軟性の向上
 どんな自動車のユーザーにとっても航続距離は無視できない問題ですが、BMWでは、水素インフラが完備されない現況においては、特に、水素自動車のユーザーにとっては決定的な要因となると認識しています。
 まさに、この要因への回答として、BMW Hydrogen 7には水素とガソリンのどちらの燃料でも走行可能な両用モードを備えたエンジンが装備されました。これにより、200kmを超える水素での航続距離に加え、480kmのガソリンによる航続距離を併せ持つ車が誕生しました。これにより、BWM Hydrogen 7のユーザーは、たとえ、近隣に水素ステーションがない地域であっても、安心して車を利用することができます。
 BMW Hydrogen 7は水素量産車のエネルギー源としては、あらゆる点において液体水素が望ましいことをはっきりと証明しています。BMW Hydrogen 7を市場導入することにより、BMW Groupは、将来にわたって持続可能なモビリティを提供し続けていく基礎となる水素インフラ整備を、強力に加速させる所存です。

●2つの燃料タンク:スムーズな燃料切り替えと最大の航続距離を保証
 最大の航続距離を可能とするため、BMW Hydrogen 7には通常の7シリーズ同様の74?のガソリンタンクと、約8kgまたは17.6lbsの液体水素を貯蔵するタンクが装備されます。最先端技術が駆使された水素タンクに貯蔵された液体水素は、エネルギー密度が圧倒的に高いという明白な優位性があり、最大の航続距離を可能とします。
 ドライバーは、多機能ステアリング・ホイールに組み込まれた切り替えスイッチを押すだけで、すばやく水素からガソリンへの燃料供給を切り替えることができます。どんなエンジン負荷であっても、水素からガソリンへの切り替えはエンジン出力に影響を及ぼさないため、BMW Hydrogen 7の挙動や動力性能には、一切の影響はありません。

●4人の乗員にプレミアム・クラスの快適性を提供
 BMW Hydrogen 7の乗車定員は4名で、世界初のプレミアムな水素自動車として、BMWの「通常の」プレミアム・セダンと何ら遜色のない高い快適性を、毎日の使用において提供します。
 BMW Hydrogen 7は、かつてない充実した標準装備を特徴としています。すなわち、BMW 760Liの、既に充実した標準装備をベースに、BMW Hydrogen 7では、鏡面加工仕上げのエアコン吹き出し口、最上級のフルオートエアコン、副電源によるヒーティング機能、乗員全員分のシートヒーター機能、電動メモリー機能及びランバーサポート付きの前席シート、ISOFIXチャイルドシート・アタッチメント、PDC/パーク・ディスタンス・コントロール、レインセンサー、自動防眩ルームミラー及びサイドミラー、オートマチック・ソフト・クローズ機能付きドアが標準装備されています。さらに、エンターテイメント&コミュニケーション装備もフル装備されています。

●妥協のない進化
 BMW Hydrogen 7は、非常に明確に、究極の代替燃料に燃料を転換しても、動力性能や快適性には一切の影響を与えない解決方法があることを実証しています。化石燃料との決別は、少なくともBMWにおいては、BMW車を特徴付ける「駆けぬける歓び」を犠牲にすることはありません。未来のモビリティと今日の運転する歓びの両立は、BMW Hydrogen 7の駆動コンセプトを持ってすれば、未来においても可能です。この駆動コンセプトであれば、「駆けぬける歓び」を将来にわたっても手放すことなく、一方で、完全にクリーンな自動車を運転することができます。

●BMW Groupにおけるサステイナビリティは企業戦略の根幹
 持続可能な企業活動と事業の成功は両立させねばならない。BMW Groupでは明確な使命感をもって、長年にわたってサステイナビリティを企業戦略の根幹に組み込んでおり、製品のライフサイクル全体、すなわち、生産から廃車リサイクルまで一貫して企業責任を果たしています。BMW CleanEnergy戦略は、化石燃料から決別した、個人のモビリティの持続可能な未来を創造することを目標としています。そして、その延長線上にあるBMW EfficientDynamicsにおいては、どの新製品においても燃費の向上を図ると同時に、クラス最高の動力性能も提供することを目標としています。
 リサイクルを念頭においた自動車設計とライフサイクルアセスメントの手法を取り入れることにより、BMWでは、環境に対する負荷の低減を行っています。クリーン・プロダクションと総称される最先端のベンチマーク技術を応用することにより、BMWの製造工程では、水資源及びエネルギーの使用量が大幅に削減されました。このように、BMW Groupが標榜する「サステイナビリティは実現可能であり、責務である」という標語は、同社にとって様々な恩恵をもたらしています。ここで重要なのは、この恩恵は企業と従業員のものではなく、環境全体、ひいては顧客に還元されているということです。BMW Groupのサステイナビリティに関してさらに詳細な情報をお知りになりたい方は、http://www.bmwgroup.com/sustainabilityをご参照ください。



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