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ニュースリリースのリリースコンテナ第一倉庫

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2025'03.07.Fri
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2007'03.07.Wed

NTTエレクトロニクス、民生用フルスペックHDTV対応の1チップエンコーダーLSIを発売

NTTエレクトロニクス 民生市場に参入
世界初の民生用フルスペックHDTV対応1チップエンコーダLSI発売

~ 高精細映像を幅広いアプリケーションで実現 ~


 NTTエレクトロニクス株式会社(以下NTTエレクトロニクス、本社:東京都渋谷区、代表取締役社長 戸島知之)は、コンシューマ用途としては世界で初めてとなる、フルスペック(注1)HDTV(1920x1080i)対応の1チップMPEG-2(注2)エンコーダLSI(LibraENC)を開発し、10月1日より販売開始します。

 当LSIは、NTTグループ(注3)が独自に新開発した小型高性能のMPEG-2エンコードエンジンを2基搭載し、これらを64ビットのRISCプロセッサで最適制御することにより、消費電力や遅延性能を用途別に設定可能な構成としています。
 家庭内におけるワイヤレスでのAV機器の接続を目的に開発したHDTV対応の低遅延エンコーダLSIで、ワイヤレスTVやゲーム機器等に最適です。

 当LSIは、10月1日より、NTTエレクトロニクスから販売します。年間生産量としては100万個を目指し、価格は10万個一括発注の場合で、7000円/個を予定しております。
 尚、10月3日~7日に開催されるCEATEC2006展示会(幕張メッセ;※1)に出展します。

※1 CEATEC2006:アジア最大級の規模を誇る映像・情報・通信の国際展示会。


【 開発の背景 】
 地上波デジタル放送などにおいて、デジタルハイビジョン映像の普及が急速に進む現在、ハイビジョンのコンテンツに対応した映像機器へのニーズが日増しに高まりを見せております。
 さらに、通信のブロードバンド化により、高画質の映像コンテンツを使用するアプリケーションの幅が益々広がっていくことが予想されます。

 このような要求に対応する為には、ハイビジョン映像を圧縮・伸張するコーデックLSIが不可欠であり、デジタル家電への搭載に向けて、低消費電力化と高画質化を実現できるコーデックLSI製品が求められておりました。また、TV会議、監視、ワイヤレスTVなどの用途においては、低遅延の実現が求められておりました。
 NTTエレクトロニクスは、これまで放送用コーデックLSI・装置の高性能化に努め、高度な設計技術を蓄積してきました。世界で初めてNTTエレクトロニクスが製品化に成功した、HDTV対応シングルチップコーデックLSI、VASA(バーサ)(注4)は、厳しい映像品質要求をクリアし、世界の放送業界で高い評価を得て広く採用されております。
 放送業界で培った映像技術を活かし、プロ品質の映像を民生用にも普及させるため、特殊な符号化技術を採用し、独自の高画質化技術で圧縮効率の低下を防ぐことにより、低遅延と高画質化を同時に実現するLSIとして、本製品を開発致しました。

 尚、当該LSIは、NTTサイバースペース研究所の技術をベースに、NTTが2003年7月に開始した取り組みである総合プロデュース機能(注3)に基づき、NTTとNTTエレクトロニクスとで事業化を進めてきたものです。


【 LibraENCの特徴と用途 】
 LibraENCは、新たに家庭内におけるワイヤレスでのAV機器の接続を目的に開発された、HDTV対応の低遅延エンコーダLSIです(写真)。


1.高映像品質
 リアルフルスペックハイビジョン対応、及びノーマルHDTV対応の2種類をご用意しております。
  ・リアルフルスペックハイビジョン対応:1920x1080i対応
  ・ノーマルHDTV対応:1440x1080i対応

 スタジオ品質に近い高精細で高品質な映像を提供することが可能です。
 また、さまざまな映像フォーマットに対応している為、全世界で広くご利用いただけます。


2.低遅延
 HDTVエンコード時に高画質を保ったまま100msec以下の低遅延でMPEG-2TS(トランスポートストリーム)を出力します。


3.民生機器への搭載が容易な構成
 27mmx27mm、1.0mmピッチのパッケージに映像と音声のエンコーダとMUXを搭載しており、家庭用のSTB(セット・トップ・ボックス)等に搭載し易い形状となっております。


4.主な用途
 ・ワイヤレスハイビジョンTV
 ・ワイヤレスハイビジョンカメラ
 ・高臨場感TV会議システム
 ・高精細監視システム
 ・家庭用セットトップボックス

【 今後の展開 】
 更なる経済化や高機能化を進めるとともに、製品ラインアップを充実していく予定です。


【 用語解説 】

注1:リアルフルスペックHDTV(ハイビジョン)
 「リアルフルスペックハイビジョン」は、ハイビジョンフォーマットの中でも最も高精細の解像度1920x1080iに対応することを示します。NTTエレクトロニクスでは、民生用コーデックとしては世界で初めて、シングルチップで1920x1080i対応を実現しました。

注2:MPEG-2(Moving Picture Experts Group-2)
 MPEGは動画像圧縮に関する国際標準方式。そのうちMPEG-2は、HDTVを含むテレビ映像など高品質な映像の標準符号化方式で、DVDやデジタルテレビ放送にも適用されています。

注3:総合プロデュ-ス機能
 総合プロデュ-ス機能とは、事業化の責任者として指名されたプロデュ-サーがNTTグループ内外の企業と協力しながら、NTT研究所の研究成果の事業化を直接推進していく取り組みであり、2003年7月から開始しました。

注4:VASA(Versatile and Advanced Signal processing Architectureの略)
 MPEG-2国際標準に準拠した素材伝送向けHDTV CODEC LSIのNTTの開発コード名です。詳細については、2002年10月15日付のNTTニュースリリース「MPEG-2 HDTV CODEC LSIの1チップ化を世界で初めて実現~HDTV CODECシステム機器の小型化・経済化を可能に~」を参照願います。

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