清水建設、「多摩広域基幹病院(仮称)」などの整備等事業に関する事業契約を締結
「多摩広域基幹病院(仮称)及び小児総合医療センター(仮称)整備等事業」に係る事業契約を締結
―国内最大のPFI事業規模 2010年開院―
清水建設(株)<社長 野村哲也>が主体となって設立した特別目的会社(SPC)多摩医療PFI(株)(本社:港区、代表取締役 小松正樹)は8月30日、「多摩広域基幹病院(仮称)及び小児総合医療センター(仮称)整備等事業」に係る事業契約を東京都と締結しました。本PFI事業は総合評価一般競争入札において、清水建設グループが最高評価点を獲得し、今年1月落札した国内最大規模のPFI事業。事業契約金額(税込み)は、約2,490億円です。
本PFI事業は、現在の都立府中病院を「多摩広域基幹病院(仮称)」として再編するとともに、現在の清瀬小児、八王子小児、梅ヶ丘の三病院を移転して、「小児総合医療センター(仮称)」として統合。二病院(合計1,350床)を一体的に整備するものです。施設完成後には、施設の所有権を東京都に移管するBTO方式を採用しています。
施設は、病院本体、職員宿舎などから構成され、府中市武蔵台二丁目の約53,000m2の敷地に建設されます。病院本体は、免震構造、鉄筋コンクリート造一部鉄骨造で、地下1階、地上11階。延床面積は約126,000m2です。
本PFI事業の今後の予定は、実施設計の後2007年春に工事着工し、2009年に竣工。開院は2010年3月です。
そして開院後は、SPCが2025年3月までの約15年間、運営・維持管理業務にあたります。その業務内容は、各種委託業務の統括・経営支援、建物設備の保守管理・警備などの維持管理、医療事務・洗濯・給食・清掃などの医療関連サービス、医療器械・薬品等の調達など多岐に亘ります。
当社の医療福祉施設に対する取り組みは、1985年に医療専門組織を立ち上げて以来、施設の建設にとどまらず、医療福祉事業の運営自体に関してもノウハウを培ってきました。また2000年には、関係組織を統合し、現在の「医療福祉本部」を設立。更に今年4月には事業実施部署として、医療PFI事業推進部を立ち上げ、本PFI事業や今後の病院PFI事業にあたる組織体制を強化しています。
本PFI事業の受注によって、当社が出資参画するPFI事業は合計で15件。総事業費の合計は、約4,400億円に到達。今後は、PFI事業の積極的な参画を通し、LCV(ライフサイクル・バリュエーション)の実践、事業マネジメント力の強化などにより、建設本業との相乗効果を図っていきます。
以 上
*添付資料あり。