ツムラ、医療用漢方製剤の普及・拡大で10月からMRの営業体制を刷新
漢方薬の育薬に確かな手ごたえ
いっそうの普及・拡大に向けMRの営業体制も刷新
株式会社ツムラ(本社:東京、社長:芳井順一)では、現在取り組んでいる「漢方薬の育薬」の進捗に伴い、10月1日からMRの営業体制を刷新し、医療用漢方製剤のいっそうの普及と拡大に対応します。
当社では、近年の疾病構造を見据え、承認されている効能・効果の範囲内で、“新薬での治療に難渋し効果的な治療薬が少ない疾患で、かつ、漢方薬が特異的に効果を発揮する疾患”に的を絞り、それに対する漢方薬の科学的なエビデンスを確立することを目指した、「漢方薬の育薬」に注力しています。現在、育薬としては、
(1)TJ-54「ツムラ抑肝散」による認知症の周辺症状(イライラ、不眠など)に対する効果
(2)TJ-43「ツムラ六君子湯」によるFD※、GERD※(特にNERD※)等の上腹部不定愁訴に対する効果
(3)TJ-100「ツムラ大建中湯」による術後イレウス、IBS※などに対する効果
について全国の大学病院等の専門施設を中心に、基礎・臨床の両面からデータの集積を進めています。
これまでに行なわれている研究の途中経過は、欧米の主要学会での発表や専門雑誌への掲載で高い評価を得ており、各薬剤とも対象疾患の標準的な治療薬としての地位が確立できるものと期待している状況です。
そのため、当社ではさらなる「漢方薬の育薬」の推進と医療用漢方製剤の拡大を図るべく、10月1日から、大学病院担当の専任MR制を核とした、大幅な営業体制の刷新を行ないます。今後はさらに、大学病院のみならず、臨床研修指定病院へのMRの専任制導入やMR数の増加についても検討していく予定です。
2004年度には、全80大学医学部・医科大学の全てで漢方医学の講義が導入・充実されるなど、国内において漢方医学の必要性が広く認められるようになっています。当社では今後も、漢方医学の普及・確立を促進するとともに、漢方薬の科学的解明を進めることで、漢方医学と西洋医学が融合した世界最高の医療提供をとおして人々の健康に貢献したいと考えています。
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(※ 参考資料あり。)