ファイザー、抗てんかん薬「ガバペン(R)錠200mg/300mg/400mg」を発売
てんかん部分発作に対する合理的多剤併用治療のニュー・スタンダード
「ガバペン(R)錠 200mg/300mg/400mg」新発売
ファイザー株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:岩崎博充、資本金:648億円)は、9月25日(月)に、抗てんかん薬「ガバペン(R)錠200mg/300mg/400mg」(一般名:ガバペンチン)を新発売いたします。
■ てんかん部分発作に対する合理的多剤併用治療のニュー・スタンダード
ガバペン(R)(一般名ガバペンチン)は、1973年にドイツで合成された抗てんかん薬です。既存の抗てんかん薬の作用部位であるGABAおよびベンゾジアゼピン受容体に対する活性がなく、さらに電位依存性ナトリウムチャネルにも結合しないことが確認されており、新たな作用機序を有する抗てんかん薬として開発が着手されました。
1993年に英国および米国で成人におけるてんかんの部分発作に対する併用療法として承認され、1999年以降、欧州主要各国および米国で小児の適応を取得、現在アジアを含め世界91ヵ国で抗てんかん薬として広く使用されています。(海外での製品名は、Neurontin(R))
国内では、1993年より第I相試験が開始され、国内外の臨床試験の結果、既存の抗てんかん薬では発作の抑制が不十分な部分発作に併用で有用性が認められ、2006年7月26日に製造販売承認を取得しています。
成人におけるてんかんは、部分発作が高い割合を占めています。また、てんかん患者様の約30%は、単剤治療で発作のコントロールができず、多剤併用療法が必要とされています。
合理的な多剤併用治療では、1)作用機序の異なる抗てんかん薬を併用すること 2)類似の副作用をきたすおそれのある抗てんかん薬の併用は避けること 3)抗てんかん薬やその他の薬剤と重大な薬物相互作用を引き起こすおそれのある抗てんかん薬の併用は避ける
ことが、求められており、ガバペンは、新しい作用機序を持ち、併用で部分発作を抑制するとともに薬物動態プロファイルから他の抗てんかん薬との相互作用を起こしにくいと考えられることより、合理的な多剤併用治療に適した薬剤といえます。
ガバペンは、既に欧米では、てんかん治療ガイドラインにおいて、部分発作に対する併用療法の標準薬として推奨されております。 今回、日本においても、服用中の抗てんかん薬で部分発作が抑制されない場合、副作用の発現により抗てんかん薬を増量できない場合や相互作用が心配で新たに抗てんかん薬を追加することができないと考えられる症例に対する合理的多剤併用療法の新たな標準治療薬として期待されています。