NEC、製品の環境配慮情報発信強化でシステム「製品ecoPortal」を発表
製品の環境配慮情報発信の強化について
~全製品のタイムリーな環境情報発信実現~
NECはこのたび、全製品(半製品を除く)を対象に環境配慮情報の発信を行うためのシステム「製品ecoPortal」をリリースしました。既にパソコンやグリーン購入法対象製品など、一部製品についてWeb上で公開しておりましたが、"エコシンボル(注1)"を取得した全ての製品に対象を広げるものです。このことにより現状の8製品群から74製品群へ公開対象が拡大します。また、全製品の開発段階で実施している製品環境アセスメントの段階で登録することにより、設計・開発者の手間をかけずに、製品発売段階でのタイムリーな情報公開を、100%実現しました。
現在、欧州・中国のRoHS指令(注2)をはじめ世界的に電子情報製品に対する環境規制が強化されており、お客様の製品に対する環境意識が高まっています。今回構築したシステムでは、アセスメント段階でのRoHS指令などの適合性確認や、J-Moss(注3)をはじめ環境ラベルへの適合状況が一目でわかるようなります。
NECグループは、今後も地球環境に配慮した製品開発に取り組むと共に、環境配慮状況を積極的に公開してまいります。
1.「製品ecoPortal」の主な機能
・NECグループが2006年4月以降に新規開発する全ての製品を対象とする
・全ての製品に対して必須としている、設計・開発段階での製品環境アセスメント(エコプロダクツ基準、エコシンボル基準)をシステム上で行う
・社内でのアセスメント承認作業、進捗確認をシステム上で行う
・エコシンボルとして承認された製品について、情報公開用のファイルを自動的に作成する(日本語/英語同時作成)
・情報公開用のファイルは、発売時期に合わせて情報公開サーバーへ登録する
・お客様は、Web上で型番や対応した環境ラベルなどのキーワードなどから、NECの全ての製品について環境配慮情報を検索・閲覧できる
・印刷出力することで環境面の「製品カタログ」として使用できる
・内部管理機能として、NECグループが掲げている環境中期計画(エコアクションプラン)の製品関連項目について出荷台数を登録することでリアルタイムに実績が把握できる。
2.期待される効果
・アセスメント段階での情報を有効活用することで、設計開発者の負担はそのままで、製品の環境配慮に関して公開する製品群数が約10倍となる
・環境中期計画(エコアクションプラン)の集計に係わる工数が約4割削減できる
・NECの営業活動において進めているエコアピールプロポーザルでの有力なセールスツールとなる
以上
(注1) エコシンボル
自己宣言型環境ラベルのひとつ。環境配慮型製品の開発促進と製品に関する環境情報をお客さまへ積極的に提供することを目的として、1998年12月にスタートしたNEC社内制度。エコプロダクツ基準に加え、業界トップレベルの環境配慮項目がある製品をいう。
(注2) RoHS指令
EU加盟国25カ国にて2006年7月から施行される、電気・電子機器に含まれる特定有害物質(鉛、水銀、カドミウム、六価クロム、PBB、PBDEの6物質)の使用制限に関する欧州議会および理事会指令。
(注3) J-Moss
電気・電子機器の特定化学物質の含有表示方法を規定した日本工業規格。資源有効利用促進法に基づく制度の改正により、本年7月1日から特定の化学物質の含有に関する情報の提供が義務化される予定。鉛、水銀、カドミウム、六価クロム、PBB、PBDEの6物質を基準値以上に含有している場合は、「含有マーク」の表示とWebサイトにおける含有状況の情報開示が必要となる。化学物質非含有の製品には、任意でグリーンマークを付与することが可能。
<本件に関するお客様からのお問い合わせ先>
NEC CSR推進本部 環境推進部
電 話:(03)3798-6617(直通)
E-mail:info@eco.jp.nec.com